出版社内容情報
実母と死別した次郎は,継母を迎える。中学へ進んだ彼は徐々に自己の内面に目をむけていく。作者の体験をもとにえがかれた名作。 中学生から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冀望
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大学を卒業して、社会人経験をしばらく積んでようやくわかってきた境地に、次郎は中学生としてもう立っている。2011/10/11
Peter-John
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第2部で次郎は内面的な成長をしています。1部と違うのは、物語のなかに作者が出張ってくることです。物語としてその成長を描けばよいと思うのですが、そのあたりはうまくありません。 第2部で、次郎はふたりの先生と出会います。権田原先生と朝倉先生です。権田原先生は小学校の無資格教員ですが、乱暴なところのある次郎をよく観察し、適切にアドバイスします。朝倉先生は中学校の先生で、乱暴者の上級生と対決した次郎に、初対面にもかかわらず中学校の校是である慈悲と次郎の行動との関係を静かに説きます。2018/08/18