出版社内容情報
本田次郎は生まれてまもなく,里親お浜たちの手で育てられる。実家に戻ってもなじめぬ次郎にとって唯一の理解者は父親だった。 中学生から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冀望
3
男三兄弟の真ん中であった自分には、これほど共感できるものはほかにない。そこに、次郎が、自分がいた。最も好きな本に選ぶ。いつまでも残しておきたいね。2011/10/08
みっちゃん
0
何度読んでも良い。子供時代、青春期、今と、感情移入する相手が変わってきたように思う。2017/01/17
tonakai
0
中学時代以来。懐かしくよんだ。2014/07/28
Peter-John
0
ビルドゥンクス・ロマンの代表作のように伝えられるのがこの物語です。いまどきの言葉だと成長小説でしょうか。 主人公が成長していく様子を経年的に書いたものなのでしょうが、それを読むことで読者も成長して行くものでないといけないと思います。 第1部のクライマックスは2カ所。第29章「北極星」では、母の実家に住むことになる次郎が祖父に手を引かれて夜道を行くシーン。そこでの祖父との交流が感動的です。 もうひとつは最終章。馴染めなかった母が気づき、示す死の直前の無条件の愛 unconditional love。2018/08/17