出版社内容情報
ベシュ刑事の懇願で、バール・イ・ヴァ荘の持ち主が残した難解な遺言にとり組んだルパンだが、解明できないまま窮地に立たされる。 中学生から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
39
何重にも仕掛けられた罠。 誰が、嘘をいい、誰が誰を騙そうとしているか。 推理小説の醍醐味。 ラウールがルパンであることは途中の記述で出てくる。 フランス文学だけあって、幸せな終わりではないのが残念なようでもあるし、続きが読める幸せが続くような気もする。 訳・解説 大友徳明。 オート・ノルマンディ地方の地図と紹介がある。2013/04/28
訪問者
1
ベシュ部長刑事が登場するシリーズだが、「緑の目の令嬢」以降、物語が小型化し、面白みが無くなった様な気がする。2016/11/03
ローリングころころ
1
1930年代中盤、失われた記憶(未発表作)を出しきったジェリコは、再び書くことを失ったかのように見えた。閉店し作家としての自分にピリオドをうち棺桶島で過去と今を捨てて自殺か?…と思いきや、息子の結婚で復活する。やっぱ人生は金や物ではなく人なのかな…でも息子夫妻にしつこくまとわりつくのもなぁ…そうだ俺は橋本洋二みたいに、良き相・談・役になろう!「…で、結婚前とその後では、何か変化はあったかね?」新妻にさりげなく聞くルパンは、僕達にとって、他人事ではない。2011/05/06
ローリングころころ
1
家電を購入するにあたって、情報弱者?の両親(ベルトランドとカトリーヌ)の面倒をみることになったラウールは、情強な親(アルノルドとシャルロット)を羨ましいと思った…?2011/04/17
RINKO 秋の夜長
0
ルパンシリーズ第二十巻。ベシュー警部三部作のラスト。 なんだかんだで仲の良いルパンとベシュー。これはルパンがあっさりトリックを見破ってしまうし、事件そのものも偶然が多くてミステリーとしても物足りない。2021/01/12