出版社内容情報
H・C・アンデルセンが世界的童話作家として、その栄光の座につくまでの波乱にみちた生涯を描いた伝記の決定版。 中学生から
内容説明
貧しい靴職人の子として生まれながら、世界的童話作家となったアンデルセン。だが、生涯、恋にはむくわれず、放浪の旅をくり返した。アンデルセンの内面を描く伝記の決定版。
目次
第1章 小さな家に生まれて
第2章 有名になるんだ
第3章 失望とチャンス
第4章 助けてくれた人々
第5章 初めて戯曲を書く
第6章 ラテン語学校時代
第7章 「かあさん、ぼくはとても疲れた」
第8章 コペンハーゲンへの帰還
第9章 初恋と花束
第10章 外国旅行
第11章 恋わずらい
第12章 旅行カバンをかかえて
第13章 受け入れられた『即興詩人』
第14章 アンデルセン童話、世界へ
第15章 寂しい“錫の兵隊”
第16章 アンデルセンの“ナイチンゲール”
第17章 イギリスでの歓迎
第18章 心のやすらぎ
第19章 最後の夢
アンデルセン年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
106
著者によるアンデルセン伝記。同著者の『その偉大な生涯』と、同様の内容だが、本作の方が、よりアンデルセンの内面に迫ったものになっている。役者になりたくて、何の伝手もなしにコペンハーゲンに旅立つ。周りから非凡さを認められながらも、さらに高みを目指そうとする彼の姿は、周りの人びとの不安を煽る。誇大妄想的な夢見がちであった彼は、不遇の時期を乗り越えて大きく羽ばたいていた。まるで『みにくいアヒル』のように―― 。高みに登りつめたアンデルセンが、もう少し謙虚であったならば、もっと素晴しい作品を残していたことだろう。2015/07/30
雀
5
★★★☆☆ ルーマー(ルーマ)・ゴッデンがアンデルセンの伝記を書いているとは(それにしても出版社によって、ルーマーだったりルーマだったり。統一できないのかなあ)。童話を読んでいはいても、アンデルセンについては殆ど知らない。読んでみて、アンデルセンってKY(空気読めない。今は死語?)な人だったんだー。図書館本。2017/05/21
あずきずき
2
両親や祖父母のことも 書かれてあり、アンデルセンを知るのに役だった。活字も大きく読みやすい。2014/08/07
ちいさな図書館
2
アンデルセンの、感受性が豊かすぎた人生はすごいものだった。喜びも悲しみも人の倍以上感じ、世間の評価も底辺から天上まで変化した。読んでいてグッタリするほどの凄まじさだった。これほど感じやすい人だったからこそ、深みのある童話が描けたんだな。2010/10/04
Mimi
1
部屋を『天国の部屋』と名付ける感性、『芸術は真実なり』の姿勢、社交生活は芸術家にとって死であるという生活ぶり、礼拝で神より新しい靴のことを多く考える美意識が、アンデルセンの作品を作り上げたのだと知ることができました。納得……!
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