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出版社内容情報
遠野で子ども時代を過ごした著者がまとめました。赤いカッパが、ザシキワラシ、マヨイガなど遠野物語に出てくる不思議を紹介します。
内容説明
遠野は岩手県にあり、三方を山にかこまれています。そこで代々いいつたえられてきた、ふしぎなお話。赤いカッパがナビゲーターで語ります。子どもの姿のまもり神「ザシキワラシ」、小さいころにさらわれ山にかくれすむ「ヤマオンナ」、山をあるいているとでくわす「うごく家(マヨイガ)」などふしぎな隣人たちのお話です。小学校中学年から。
著者等紹介
柳田國男[ヤナギタクニオ]
1875年兵庫県に生まれる。民俗学者。民間にあって民俗学研究を主導した。1962年没
柏葉幸子[カシワバサチコ]
岩手県に生まれる。東北薬科大学卒業。『霧のむこうのふしぎな町』で、日本児童文学者協会新人賞、『牡丹さんのふしぎな毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞受賞
田中六大[タナカロクダイ]
1980年東京に生まれる。多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画コース修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
45
日本民俗学の発展に多大な影響を与えた、岩手県遠野地方に伝わる伝承を柳田國男が記録した『遠野物語』。誰でも知っているカッパ、ザシキワラシをはじめ、マヨイガ、そして狐など、語り継がなければ、簡単に失われてしまうような不可思議な出来事を記録という形で人々の記憶に残した優秀な物語。日本・そしてそこに暮らす人と人以外との「つながり」を大切にしてきた特異性を表し、更に緊張や惑い、可笑しさ、を神や魂の存在で確かなものにした興味深い説話集は何度読んでも心惹かれる。挿絵がつき子供にもわかるように描かれたこの一冊は超お薦め。2024/06/13
たまきら
31
早池峰神社で将来夫になる男性と出会った自分。東北の不思議な蠢きは、小さな南の島で神に仕えていた自分の母方のルーツと奇妙に同調する気がします。土の臭い、無慈悲にも大らかにもなる存在たち。中央政権が編纂する日本史では無視され、恐れられもした何か・・・。有名な柳田の冒頭の言葉を思いつつ、娘と。2019/03/25
Norico
26
柏葉さんの遠野物語。遠野の方たちが昔から変えることなく伝えてきた大切な物語です。柏葉さんが後書きでいってるように、昔話の結末には「教訓」をつけたくなっちゃうけど、そのままも大事ですね。柏葉さんが子どもの頃に遠野に住んでいたとは存じあげなかったです。2016/02/14
anne@灯れ松明の火
22
「柏葉幸子さん 読書会」ご紹介。気になりつつスルーしていたので、いい機会となった。ありがとうございました。遠野の不思議で、怖~い昔話をわかりやすく、伝えてくれる。図書館での分類が「児童社会」のため、目につきにくいのが残念。仕方ないけどね。 2019/01/11
百太
20
ゴールデンウィーク遠野へ行ってきたので(笑)。2018/05/11