出版社内容情報
『アラビアン・ナイト』を、斉藤洋の語りでおくる新シリーズ第1弾。富をもとめて航海に出たシンドバッド。その行く手に待ちうけていたのは、奇想天外な7つの冒険だった。
内容説明
富をもとめて航海に出たバグダッドの商人シンドバッド。その行く手にまちうけていたのは、奇想天外な七つの冒険だった。小学上級から。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
昭和27年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。亜細亜大学教授。昭和61年、『ルドルフとイッパイアッテナ』により講談社児童文学新人賞を受賞。昭和63年、続編『ルドルフともだちひとりだち』(講談社)により野間児童文芸新人賞を受賞。平成3年、路傍の石幼少年文学賞を受賞
一徳[イットク]
昭和46年、東京都生まれ。イラストレーター。専門学校でグラフィックデザインを学び、ゲーム会社で7年間のデザイナー勤務を経てフリーランスに。キャラクターデザインやカードアート、“Magic The Gathering”(Wizards of the Coast社)のコンセプトアートにも参加するなど、ファンタジーアートを中心に活動を展開している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みとん
5
1日1航海分を読んだら、貸出期間1週間で読み切れるじゃないか!と気づき、あまり本を読めない高学年男子を釣り上げるためのポスターを書こうとパラパラっと。読むつもりだったんだけど、結局面白くて全部読んじゃった(笑)毎回船にアクシデントが起こるので、「こいつ厄病神か!」と思ったことは内緒で(笑)命の危機がやたらと多い冒険譚ですが、シンドバッドの人柄は素敵です。恩人に対して感謝の気持ちは忘れないし、宝の出し惜しみなども全くしない、気持ちのいい人。でもって、ノブリス・オブリージュを実践してる紳士でもあると思う。2015/07/14
ちいくま
4
先日初めてディズニーシーのシンドバッドのアトラクションに乗りました。子供の頃読んでたハズだけどストーリーを全く覚えてなくて終始??状態だったので改めて読んでみた。ああーあの猿はコレでしたかーとか思い出しながら読了。読みながらワンピースが脳内上映されちゃって、修正が大変だったけど。2017/11/02
パイセン先輩
3
おもしろかった。シンドバッドの優しさや商売魂がウキウキわくわくしてくれる!本読んでるのにドラクエやってるみたいに楽しかった
ようこ
3
思っていたより楽しく読めました。簡潔で読みやすい文章です。見たことのない中東の景色や様々な宝石、不思議な巨大生物、気味の悪い村など、わくわくするアイテムが次々と出てきて、童心に帰って冒険したくなります。シンドバッドは懲りない人だけれど、憎めない人で、人間としては駄目な部分もありますが、主人公としてはとても魅力的な人物でした。2017/11/28
ビシャカナ
2
航海に出ても嵐や怪奇現象で遭難、漂流して怪物や不思議な存在と遭遇。知恵を回してピンチを乗り越える。そして巨万の富を手にしてバグダッドへ帰る。というパターンの繰り返しだが奇想天外なことばかりで面白い。自分が覚えのある話も改めて読むとまた意外な驚きもある。世界中の奇妙な土地や、魅力的な国々が登場して、溢れる異国情緒に心がときめく。整合性をとるためのアレンジだから作家性や、オリジナリティはあまりない。もっとシンドバッドに魅力があればよかったかも。それにしても何度も登場して助けになる黄色い木の実が気になる。2015/07/21