出版社内容情報
夢の呪縛に何百年も苦しめられてきたアオギン帝国では、神官の娘キアスが呪いを解くために立ち上がった。 小学校高学年から
内容説明
アギオン帝国は、初代皇帝アグトシャルの夢の呪縛にもう何百年もの間、くるしめられていた。巫女見習いのキアスは、その出生の秘密を知らず、呪いを解くために一人果敢に戦いをいどむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
40
もう15年以上本棚で眠っていた一冊。なぜかなかなか読む気になれずにいたが、本に呼ばれている気がして手に取った。とても壮大な世界観で、つい最近読んでいたケルトファンタジーのようでもあり、全然違うようでもあり・・・不思議な世界に連れて行ってもらえて満足!表紙が本当に美しい。2022/12/26
詠月
7
生きることは、偶然を織りあわせていくこと。それを端的にみせてくれるのがファンタジー。力に屈する奴隷を自分の中に認めて抗うことや、初挑戦で失敗するのは当たり前ということなど、変革と冒険の楽しく素敵なファンタジーです。子どもにはぜひ読んで欲しい本。2013/03/24
伊坂セイコ
6
小五のときに読んで以来なので、ええと、十数年ぶりに読み返しました。やはり私の赤髪女子好きのルーツは陽子(十二国記)じゃなくてキアスだったかと(笑) 当時図書館の棚で、キアスに出会ったときの「……!」って感覚をいまだ覚えてます。キアスの背表紙に右手の人差し指が吸い寄せられて、抜き出して、借りて、感動して。今はネット予約で借りるようになってしまって、図書館には年に数回しか行かなくなってしまったのですが、あの空間が恋しくなりました。本の感想じゃなくてすみません(笑)2011/02/19
元素53
3
小学生の時、頭の中で描いた赤い髪の女の子がくるくる回っている映像がとても印象に残っていました。それ以来の再読。時を経て手にとって驚いたのはこの本の分厚さ。当時はこの長さの長編を読めた!という達成感も大きかったのかもしれません。ファンタジーとどこかの神話が融合したような不思議な世界で、主人公が辿る自分のルーツ探し。少し硬めの文で筋も王道なのですが、今読んでも、想像力をくすぐる場面が多々あります。「内の中の外」という言葉が心に残りました。2015/06/11
カービィ
3
児童書専門のお店で、私の好みをよく知っていた店主さんに「あなたこれ好きだと思うわよ」と勧められて買った本。佐竹美保さんの表紙がとてもきれいです。龍や不思議な力、剣と弓の戦など、王道っぽいファンタジーではあるけども、西洋のRPG風のものともアジア風とも違う、無国籍な感じの世界観。どの作品に似てる、みたいに他の本に例えて言えない独特の感じが好きです。2014/01/13
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