内容説明
その悲劇はまだ、始まったばかりだ。著者がチェルノブイリと福島を彷徨い、偏見なき眼差しで生身の人々と対峙し描き上げた、衝撃のドキュメンタリー2作品。最新作「フクシマの傷」特別併録。
著者等紹介
ルパージュ,エマニュエル[ルパージュ,エマニュエル] [Lepage,Emmanuel]
1966年9月29日、ブルターニュ地方サン・ブリユック県に生まれる。13歳で、『スピルー』の作画家ジャン=クロード・フルニエの個人指導のもと、バンド・デシネの作画を学び始める。建築の勉強の傍ら、最初のアルバム2冊を1987年と1988年にブルトン・ウエスト・フランス社から出す。一般読者の注目を浴びるようになったのは、1991年から1997年にかけてグレナ社から出たN´ev´e(仮題:ネヴェ)(シナリオ:ディーテル)シリーズの5巻本
大西愛子[オオニシアイコ]
1953年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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1
2008年、2週間チェルノブイリに滞在した作家によるドキュメンタリー風バンド・デシネ。 『知っていること以外の何を ここに探しに来たのだろう?』2025/02/28
jdrtn640
1
比治山のまんが図書館にて。2016/07/03
osakaspy
1
現場カラースケッチを行動や場面を補完するセピア調の漫画部分で繋ぎ、それにナレーションを被せたドキュメント方式の作風で、コンテ・水彩画タッチの美麗な絵でコマ割、文字もこの手のBDにしては比較的少なめで読み易い。データを提示して検証せず、不安を煽って面白く読ませるワケもなく、ただ淡々とありのままを絵で描き、描いた絵やその過程からその裏にあるモノを見て取ろうとする手法は、人によっては物足りなく感じるかも。声高に脱原発を訴えるのではなく、実際に現場に足を運び、見て感じた事を素直に表現しようと悩み苦闘する姿には好感2014/05/31
dubstepwasted
0
放射能に汚染された死の町。しかしそこにあったのは溢れんばかりの色彩であった。死の中に生が、生の中に死が。こうして私たちは時限爆弾を抱えて生きていくのか。2016/05/13
きぬえもん
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描き手の現実を描くことへの葛藤、その心情に共鳴する。2014/08/20