出版社内容情報
朝の通学電車で痴漢被害に遭った湊斗と、
好きでもない女子の先輩に一方的にキスされた凪。
電車に乗れなくなった湊斗に凪が声をかけたことから、
二人は言葉を交わすようになっていく。
互いに自分に起こった出来事を話すうちに二人は
「大したことじゃない」と思うようにしていた痛み、
言えなかった「嫌だった」という気持ちに、
向き合えるようになっていく。
透明化される痛みを見つめる
友情と勇気の物語
【目次】
内容説明
朝の電車で痴漢に遭った。みんながいるところで一方的に、キスされた。『大したことなくない?』ぼくの、おれの、嫌だって気持ちは、見えないものにされてしまうのかな。透明化される痛みを見つめて。
著者等紹介
神戸遥真[コウベハルマ]
千葉県生まれ。著書に「恋ポテ」シリーズ(日本児童文芸家協会賞)、『笹森くんのスカート』(児童福祉文化賞・以上講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
95
YA。痴漢被害にあった男子高校生(湊人)と、先輩女子に強引に衆前キスされた男子高校生(凪)の話▽文芸部の湊人は自身が痴漢被害にあい電車に乗れなくなる。自分の作品で「痴漢から女子高生を助けて出会う」場面を書いていて執筆にも躊躇する。凪は「付き合っている」と噂を流され、周りからはやし立てられ傷ついている。電車に乗れなくて困っている湊人に凪が声をかけ、ふたりは一緒に登校するようになる▽自分の気持ちを声に出す、嫌なことは嫌だという。不意の暴力に負けない勇気。良本です。2026.5刊2026/07/05
もぐもぐ
50
通学電車で痴漢にあった湊斗、好きでもない先輩女子に突然キスされた凪。嫌だって気持ちをずっと抱える高校一年の二人が出会い、お互い手を差し伸べ合うようになる。その程度のこと、とかラッキーじゃん、とか周りが言っちゃう風潮は今もあるけど、どちらも性被害。「嫌なものは嫌」って言えたらいいけど、現実は声を上げられない人もいる。色々考えさせられる話でした。早紗先輩のメンタルがなかなかすごい。 #NetGalleyJP2026/07/13
tan
29
男子が女子にいきなりキスされたり、男子が痴漢被害に合ったりと、正に令和ならではのテーマ。しかし何事も「同意」を求める現代において、公衆の面前でキスした早紗先輩は犯罪行為だと思う。自分が可愛いから何でも許されると思っているところが超ムカつく。でも最後に凪がバシッと言ってちょっとスッキリしました。これが一昔前なら「男のくせに何をうじうじと」で片付けられそうだが、男だって嫌なものは嫌なわけで、嫌なものには声を上げていいんだよ。と背中を押してくれる作品。2026/09/08
kitten
22
図書館本。神戸さんの本は二冊目かな。男子高校生の青春ものなんだけど、基本的にはジェンダーの差をテーマにしている。痴漢に遭った文芸部の男子高校生と、(かわいい)女子の先輩にファーストキスを奪われたバスケ部の男子高校生のお話。これ、主人公が女子だったら、「考えられない、許せない」となるのは当たり前なのに、男子というだけでもやもやするんだよね。痴漢は死ね。勝手にファーストキス奪うなんて、ありえんでしょ。ふざけんな。って思うべき。かといって、BLになる訳でもないし、恋愛ものにならない。これは好みだ。評価、星42026/08/13
ちゃさち
22
電車で痴漢にあった男子高校生と、好きでもない女子の先輩にキスをされた男子高校生。タイプが違う2人が少しずつ会話をしていきお互いと自分のうちにある思いを知っていく姿はよかったです。先輩のかわいいから何でも許されると思ってる姿にイラッとしましたが、主人公が最後に拒絶をする姿はよかったです。2026/07/14




