出版社内容情報
朝の通学電車で痴漢被害に遭った湊斗と、
好きでもない女子の先輩に一方的にキスされた凪。
電車に乗れなくなった湊斗に凪が声をかけたことから、
二人は言葉を交わすようになっていく。
互いに自分に起こった出来事を話すうちに二人は
「大したことじゃない」と思うようにしていた痛み、
言えなかった「嫌だった」という気持ちに、
向き合えるようになっていく。
透明化される痛みを見つめる
友情と勇気の物語
【目次】
内容説明
朝の電車で痴漢に遭った。みんながいるところで一方的に、キスされた。『大したことなくない?』ぼくの、おれの、嫌だって気持ちは、見えないものにされてしまうのかな。透明化される痛みを見つめて。
著者等紹介
神戸遥真[コウベハルマ]
千葉県生まれ。著書に「恋ポテ」シリーズ(日本児童文芸家協会賞)、『笹森くんのスカート』(児童福祉文化賞・以上講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
13
★★★☆☆ 通学途中の電車で痴漢被害に遭った湊斗、好きでもない先輩の女子から一方的にキスされた凪。モヤモヤとした気持ちを抱えた二人が出会い、やがて交流を深めていく――。男が痴漢くらいで、先輩の女子にそんなことされて、むしろ嬉しいくらいじゃないか、と当人の意に反して周囲からはそんな言葉が出そうでもある。だが、その性が異なればどうだろうか。受けた被害に不快な気持ちを抱くことに性差などない。嫌なことを嫌だと言い難い中で、二人が悩みながらも前に進んでいく様が、思春期の繊細さとともに的確に描かれていた。2026/06/03
marumo
12
男子高校生、ふたり。1人は痴漢にお尻を撫でられ、1人はみんなの前で好きでもない女の子にキスされた。大したことないよ、ラッキーじゃん、なんて反応が予想されます。実際そのくらいにしか感じない子もいるはず。で、ふたりはものすごく嫌だったわけです。嫌なことをされた上に、気にする方がおかしいという空気感に苛まれ、どうしたらいいんだ!と。実は私も「大したことない」と感じる派です。ということは嫌なことは人それぞれ。少なくとも「私が平気なんだから、男のアナタは当然平気よね」という無神経はやらかさないようにしないと。2026/06/07
toshi
9
男子高校生の友情物語。 また、実は女性でした・・・のパターンかと思ったけれど二人とも男性だった。 ただ、脇役ではいたけど、、神戸遙真は作品に性別誤認を入れないと気が済まないのか?? ちょっと道徳的と言うか教育的なところがあって、そこが煩かったけれど物語自体は面白かった。2026/06/08
ごま麦茶
8
痴漢に遭ってしまい電車に乗ることが怖くなってしまった湊斗と、部活の先輩に不意打ちでキスされてしまった凪。全く接点のなかった男子高校生ふたりが出会い、段々と考えを話せる相手になっていく。突然の嫌なことに対して、嫌というのは簡単のようで難しい。声を上げる、そして、小さな声を拾いあげれる勇気。簡単では無いけれど頑張りたいこと。大切にしたいこと。メッセージがまっすぐ、しっかりと刺さってきたのを感じました。とうとうあの漫画家さんが出てきたり、別の作品の登場人物が出てきたりと、そういうのも楽しかったです。2026/05/25
くま美
7
男子高校生二人の友情物語。『おれたちの嫌な気持ちが見えないもの(透明)にされてしまう』男子だから、女子だから。嫌なものは男子でも嫌だといえる勇気。言葉にできる勇気を出すことが大切!2026/06/10
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