内容説明
アメリカ・アラバマ州。父親と二人きり、森の奥でくらしてきた少年ムーンは、父の死をきっかけに森を出た。しかしそこで待っていたのは、暴力的な警官の追跡と、保護施設での自由のない暮らしだった。小学校高学年以上。
著者等紹介
キー,ワット[キー,ワット][Key,Watt]
1970年生まれ。アメリカ・アラバマ州の森で、狩猟や釣りをして幼少期をすごす。デビュー作である『風の少年ムーン』が、全米で高い評価を受けている
茅野美ど里[チノミドリ]
1954年東京生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒。小・中学時代の3年間をアメリカ・イリノリ州ですごす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
6
最初は、父親と二人、自然の中で生きてきた野生児ムーンが父の死をきっかけに人間社会に取り込まれ、反抗的な態度を取り逃亡を続ける、って感じかと。そしてあくまでも自然の中で生きることにこだわっていくのかとも思っていたが…。ムーンに友だちができたことが、彼を変えるきっかけになったのだと思う。人は1人では生きていけない、ってのがよくわかる。2012/12/08
チルチルみちる
2
人間社会から離れて暮らしてきた父と息子。父は息子に自然の中で生きる術を教えた。予期せぬ父の死。自然の中で生きる決意だったが初めてできた親友の存在が大きく彼を変える。人は一人じゃ寂しいんだね。2014/12/21
lemon tea
2
父親と二人で森の中で人目を避けて暮らしていた少年ムーンは父親を亡くしたことから施設に入れられますがアラスカめざして逃亡を企てます。初めてできた友達も一緒に・・・2011/01/07
り
1
最近自分の想像もできない境遇で育つ人の話とご縁があります。わけもわからなく人って広いんだなあと思いました。 最後の1章は涙ばかりです。2022/01/21
みか
1
人は一人では生きて行けない。そう感じるまでの、1人の少年の物語。オオ白かったですが、アメリカの話というのもあってか、なかなか感情移入しにくかったです。それでも、いろいろと考えさせられる話でした。相手を深く知ることによって絆が生まれるし、そうなってしまうと、いままで平気だった1人が淋しく思えるのはなるほどなぁと思う。2011/10/29