出版社内容情報
不器用な父と息子との愛情を描いたスウェーデンの話題作。少年の父親への思いやりが、せつないほどに伝わる。 小学校高学年から
内容説明
月がほしブドウ通りを照らすころ、夜行バスを運転している父さんから電話です。「シクステン、おれだ!」母さんと別れてから、父さんの愛情は、ぜーんぶシクステンにそそがれるようになりました。そんな毎日がちょっと息苦しいシクステンは、父さんに、ガールフレンドを紹介しようと思いつきます。不器用な父と息子との愛情を描き、スウェーデンで映画化された話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
15
夜行バスの運転手として働いているお父さんと、お父さんの足りない部分をガマンしたりやりくりしたりしている少年の日々が書かれている小説。お父さんは二人でサイクリングに行ったとき少年に「父さんは牛になるぞ」と言い出したり、壊れた洗濯機を面倒臭がり放置し、少年が学校に着ていく服がなくなってしまったりと、愛嬌良いけど、生活は…という感じ。そこから映画の「クレーマー・クレーマー」みたいな良い生活、にはなりませんが、ほどほどの生活を送り、少年もお父さんにも色々な出来事があり。ほどほどの関係が読んでいて心地良かったです。2016/06/11
喪中の雨巫女。
10
《私-図書館》離婚した父の愛情に、押しつぶれそうな息子シクステン。でも、困ってる。再婚相手見つかるといいなあ。2023/05/31
ヒラP@ehon.gohon
5
夜行バスの運転手の父の結婚相手を探して、息子のシクステンが友だちと奮闘する話です。 交際相手募集の新聞記事を頼りに、ガールフレンド候補を父に押し付ける苦労話(?)が思い切り笑えます。 当人も甘酸っぱい思いを感じながら、エンテと親しくなっていきます。 ホームコメディとしては一級品。 父と息子がこれほど楽しい関係であることにうらやましさを感じつつ読了。 読み聞かせはできませんが、ヤングアダルトに向かう少年少女のエンターテイメントとしてお奨めです。2011/08/31
lovemys
4
可愛そうなシクステンなんだけど、さすがスタルク♪オシャレで楽しい日々を送っている感じがしてしまう(笑)同情よりも、共感よりも、一緒に楽しくダンスしたくなるような物語に仕上げるスタルクのスタイルが、本当に大好きです!情けないオヤジは、不器用で一生懸命なカワイイパパに仕上がってるし、いじめっ子ですら、ちょっと気の利いた強いヤツ☆的なカッコよさを感じてしまう(笑)シクステンに関しては、もう、友人の如く親身になれ、自転車に乗りながらの涙では、泣き笑い(笑)ヨンテの詩には、心を奪われましたー(笑)最高な読書タイム♪2015/08/14
がぁ
3
お父さんに気を遣って疲れちゃう息子の気持ちが伝わってくる。父子の愛情がとても深い。これからうまくいくといいね。2011/12/04
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