出版社内容情報
ある日風のようにやってきて、町に住みついた少年マギー。なんの偏見も悪意ももたない無垢な魂がひきおこす奇跡の物語。 小学校高学年から
内容説明
だれよりも速く、遠くまで走れる子。どんなひものもつれも、あっというまにほどいちゃう子。動物園の赤ちゃんバッファローにキスした子。そして、イーストエンドとウェストエンドを、へいきでいききするすげえやつ、クレージー・マギー。家も家庭もない十二歳の少年が、破れたスニーカーをパタパタさせてこの町にやってきたときから、ひとつの伝説がつくられはじめたそうだ。世界中で爽やかな感動を呼んだニューベリー賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みー
12
今よりも少し前のアメリカ・・まだ黒人と、白人の境界線が明確に示されていた時代。両親に死なれ、親戚の家を飛びだした白人の少年は、黒人街へ辿りつく。が、そこで目の当りにする差別に困惑する少年。これは、主人公のこの少年が白人だったから、読める内容だったのだろう。これがもし、黒人少年が主人公だったらと考えると・・暗澹たる思いになる。アメリカ社会を子供の目線から、訴えかける。2016/12/01
joyjoy
6
1991年、ニューベリー賞受賞作。人種問題を扱っているが、すがすがしい読後感。マギーの世界への信頼はどこから?出会った人々をとおして? 子どもたちに、世界への信頼感を抱かせることができるような交わり方をしたい。「前、いってた教会でならったんだ。お祈りなんかしなくてもいいのさ。とっても感動することをだれかがいったり、したりしたときにそういうんだ」。そういうと、マギーは天井にむけて両手をあげ、さけぶ。「ア〰〰メン!」。彼のこの無邪気さに、救われる。「アーメン!」な作品でした。2022/06/25
ささ
1
マギーのことは伝説として語られます。というのも読んでみたら確かにこの本はある意味、現代のファンタジーのようなものなのです。特別な資質を持った主人公マギーの存在も、子供が白人と黒人の街を自由に行き来することも現実的にはありえなくて、だからこそこのお話には夢があり面白いんです 続き https://kodomonohonnnomori.hatenablog.com/entry/2019/01/30/1902292019/02/13
lemon yellow
1
大好きな本。いつか古本でいいから手元に置きたいなあ2003/04/28
yukino
0
地域の図書館にて借りて読んだ。心の中がさわやかになって、なんでもできる気がした。