ひとりだけのコンサート

ひとりだけのコンサート

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784037264208
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8397

出版社内容情報

父の失業で家庭は崩壊寸前。現代ドイツの社会状況を背景に13才の少女の奮闘を描く。   小学校高学年から

内容説明

いつだって、ぶっとんだことを思いつくフレンツェが、こんどは地下街でヴァイオリンを弾くという。ピアノ伴奏も、照明もない、たったひとりだけのコンサート。ヨハネスと、失業者ぜんぶのためです。どうか、みなさん、彼のことを考えてください。父のヨハネスの失業で、家庭は崩壊寸前。かたくなで、あきらめの早いおとなたちを前に、フレンツェは、こんなのいやだ、なんとかしなくちゃと思う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

49
【児童書】初めて読む作家さん。失業してしまい家族を残し家を出て行った父。何とかしないと家族が崩壊してしまうと色々行動する主人公。13歳の少女が必死に家族を守ろうと奮闘しているのは涙を誘う。反面、何て無責任な父親なのだろうと怒りも湧く。家族とは、親子の絆とはを問う。1072019/04/06

おはなし会 芽ぶっく 

11
バイオリンの上手な少女フレンツェは13歳。平和に過ごしてきたのに、お父さんが失業し家出、家族はバラバラになってしまいます。お父さんの心を取り戻すため、地下街でひとりだけのコンサートを開いて新聞に載っても、おじいちゃんに助けを頼んでも元には戻りませんでした。大人がもたらした悲しみを子どもが引き受けなければならないラストが切なかったです。2018/10/04

ムーミン2号

5
タイトルから、どんな内容なんだろう? といろいろ考えはしたが、実はお父さんが職を失い、そのことから次第に崩壊していく家族と、それを12歳(途中で13歳になる)のフレンチェという女の子が何とかしようともがく、そんな物語。ある日、何かをきっかけに大どんでん返しが起こって、お父さんは新しい職を得、家に戻り、また3人で暮らすばかりか、計画していた家の購入に光が見える・・・なんてことはない。そんなご都合よろしく世の中は回っていかないのが現実で、それをそのままこの作品は描いている。そんな、児童文学。2019/08/01

航輝

2
図書館本 まさかの展開に頁をめくる手が止まらない 最後までヨハネスが酷い人に思える フレンツェの行動力はスゴいけど、後先をちょっと考えてなかったかなという印象 他に解決策は無かったのか考えさせられる2023/01/05

ヒラP@ehon.gohon

1
ヘルトリングの小説は、家族を様々な角度から家族を描いて、それぞれに感動溢れる内容になっています。 平和に思われた家庭の父親が立ち上げた会社の吸収合併にあおりで解雇。 家庭崩壊と家族の新たな旅立ちへのトリガーが引かれました。 ハッピーエンドではないけれど、納得感のある家族の物語です。2012/09/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/653097
  • ご注意事項