感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
2
中学校の頃に図書館で出会った本で、ずっと心に残っていた。アマゾンで簡単に古本を探せるようになって、やっと入手が叶った。古代エジプトを模した神権政治。神殿と王権の対立、若い鷹使い神官と即位したての若い王との友情。詳細は覚えていないんだが、濃厚で美しい世界観が心に残っていて、いつか手に入れようと思っていた本。1984/01/01
HISA
1
☆☆☆1977年ガーディアン賞受賞作。宗教勢力と時の執政者との対立って、どこにでもあったんだな。神の言葉が全てというエジプトの時代が本当にあったのかな?知りたくなった。格調高い本だった。エジプトの時代に連れていってくれた。2023/07/03
Empirestar
1
『青い鷹』の世界は神権政治を取り扱っている。これは古代エジプトのセト神などを想定するとわかりやすいように、神々の力が身近にあった多神教の世界でもある。世俗を神の力によって統治し、秩序を与える状況で、世俗勢力と神官たちの対立が軸となり、主人公タロンのある行動が、神の力を世俗へと戻す、ある種のプロメテウスの火のような状況に変化させていく。閉鎖的なコミュニティであった神官たちのセクト(神官たちも仕える神によって、異なっている。そしてその間でも対立が起こっている)の因習を打ち壊していく。2008/05/21
清梢
1
この本でディッキンソンに惚れました。いつか子供が出来たら、買ってあげたい。1999/06/16