内容説明
川柳界の与謝野晶子、新子隆臨。全集未収録句、未発表句を含む珠玉の352句。
目次
つんつん
ぽかん
ずきん
ゆらり
著者等紹介
時実新子[トキザネシンコ]
1929年岡山県生まれ。川柳作家。17歳で結婚。25歳で神戸新聞川柳壇に初投句、48歳で同川柳壇選者。87年編集者・大野進と再婚。96年2月「川柳大学」創刊。2007年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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双海(ふたみ)
13
80年代に川柳句集『有夫恋』が大ベストセラーとなり、川柳界の与謝野晶子と呼ばれた時実新子。大人の情愛を17音字で描き、女性たちの共感を呼んだ句は、今も色褪せることなく輝き続けている。2007年に惜しまれてこの世を去った時実新子は、今年で生誕90周年となる。この記念すべき年に、新子の魂を受け継ぐ「現代川柳」編集部の手によって編み直された、川柳アンソロジー決定版。2024/02/22
ガミ
8
かつて詩集やエッセイなどを出し、川柳を芸術の域まで押し上げた時実新子さんによる最近の川柳集です。2019年6月末に発刊された本書ですので、それだけ彼女の川柳が没後にも愛されているのが伺えます。内容は人間模様を描いたテーマが多かったです。時に人の暗い部分も描かれ、人の持つ深いところまで包み隠さず表現しているのが、時実さんの良さなのかと思えました。2019/08/16
Koji Harasawa
4
やられた。俳句にあらぬゴシチゴ。感情が乗り過ぎているゴシチゴ。詠むでなく詠うのだな川柳は。直球を投げ込まれて打ち返せぬ。ここまでの熱情には、勝てぬ。2021/09/23
warimachi
3
若手の人かと思って読んでたら全然故人だった。しかも1929年生まれ2007年没。まあ、1世紀ぽっちじゃあ変わらない感覚の方が多いのか。2019/09/06
ANE
3
凄い。何が凄いって、句の中で、この人が明らかにいきいきしているところが…。地獄の火に焼かれながら狂喜しているみたいな。すごく、怖い、けど、あるあるなんだよなあ。あるあるあるある…。2019/08/18