出版社内容情報
テラビシアと名づけた秘密の場所で、なにものにもかえがたい友情をはぐくむ少年と少女の感動の日々。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
14
つらい。だけど、心を打つ物語であることは間違いない。……僕はジェシー。現在、学校で2番目に足の速い子。1番は彼女さ――レスリー、僕の隣に越してきた子。ひょろりと痩せて背が高く、髪は男の子みたいなショート。僕の姉さんはそれを陰でこそこそ言う。みっともないと多くの女子は陰口叩く。けどレスリーはそんなつまらない奴らのことを気にする子じゃない。おしゃべりではないけれど、聡明で、何でも知ってる。教室では模範生、物静かに座っているけれど――あの黒い髪の頭の中は、いたずらでいっぱいなんだ。レスリー、僕のレスリー!2019/04/28
マツユキ
6
映画を見たので、原作も。原作の方が、ファンタジーっぽさはなくて、児童書ながらに、まさに人間ドラマ。満足いく人間関係と言うのは難しいですが、思いやる事、打ち解け会う事で、また世界は広がっていく。突然すぎる別れだったけど、彼女に出会えた事に、私も感謝したいです。2012/07/11
よしの
4
課題図書。作者が息子と彼の友だちへ捧げた作品。ジェシーとレスリーのような友だち関係をどこかで見たことある気がする。課題図書8冊のうちで一番好みの作品2014/07/19
きくまる
2
昔息子に勧められた本。子ども達にどうだろうと思って読んでみた。当時のアメリカの田舎町の生活が、今の子に実感できるかどうか難しいが、ジェシーとレスリーの関係はすてきだ。さえない少年が女の子と出会って自分たちだけの秘密基地のような世界を作り上げることで、つまらない世界が意味を変えていく。妹たちに対するジェシーの態度から、少年の優しさが伝わる。レスリーの死はショックだったが、嫌いだった先生の別の面を見て、周りの人の気遣いも感じながら、成長の予感がある。私は好きだなぁ。2012/05/19
nyanco
2
最後に妹を誘うのに賛否両論あるのは頷けるかも。2008/01/24