感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
36
え、これ児童文学なの?と言われても信じられない程に濃厚・・・!そして、美しい挿絵・・・!古代日本、任伸の乱を舞台に描かれる草壁皇子と激動の運命に巻き込まれる小鹿。身分やそれに伴う考え方のズレこそあったものの、そこにあったのは互いを気にかかる絆だった・・・。2020/11/21
冬薔薇
1
建石修志の表紙と挿絵が見たかった。繊細さは変わらず。壬申の乱を背景に二人の少年の交互の語りが、律令国家の激動の過渡期に生きた、生まれも性格も違う二人の出会いから始まる。王となるべく生まれた草壁の心情と行動の追想。吉野の山奥で狩りをする少年小鹿は、貧しくとも自由でたくましい。歴史の大きな流れの中で人生の変転する様子が迫力ある描写で綴られる。2013/07/16
33
1
壬申の乱を中心とした古代の話。王族にではなく草壁皇子にだけ仕えた小鹿には、身分は違えど心の繋がりと友情は確かにあったのだと思う。2010/02/10
杏子
0
「おれは、物語ろう」「わたしは、思いかえそう」という印象的な言葉(先は小鹿の、後は草壁皇子の)がラストでどういうことだったのか、わかります。2003/11/23
Ruto
0
図書館。皆川博子の古代日本を舞台とした長編小説。児童書だが、読み応えがある小説である。挿絵が美しい作品でもある。2020/02/08