教養のイタリア近現代史

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教養のイタリア近現代史

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  • サイズ A5判/ページ数 330p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623080212
  • NDC分類 237.05
  • Cコード C3022

出版社内容情報

リソルジメント運動による統一後、国民国家形成に苦慮し、ファシズムを経て、戦後に至る過程を、写真や図表を多用し、明快に描写する大学生を射程に、「教養」を意識する諸氏に贈るイタリア近現代史の入門テキスト。政治・経済・社会・芸術の多様な歴史を接続。イタリアが、リソルジメント運動による統一後、国民国家形成に苦慮し、ファシズムを経て、戦後に至る過程を、写真や図表を多用し、明快に描写する。

はしがき

現在のイタリア地図/本書関連年表



序 章 教養のイタリア近現代史を学ぶために(土肥秀行)

 1 日伊交流450年

 2 二度の日本からの使節

 3 交流の中断と前史



第1章 リソルジメントの時代(山手昌樹)

 1 ナポレオンのイタリア遠征

 2 ウィーン体制

 3 諸国民の春

 4 サルデーニャ王国のイタリア統一



第2章 偉人像と記念碑(河村英和)

 1 建国に尽くした愛国者たち

 2 銅像になった国王

 3 誰が偉人になったか



第3章 鉄 道(山手昌樹)

 1 ヴェスヴィオ号出立

 2 山腹を穿つこと九哩余の大隧道

 3 ファシズムの人民列車

 4 鉄道のリソルジメント



第4章 国民国家形成の時代(勝田由美)

 1 右派政権の時代

 2 左派政権の時代

 3 民衆運動の組織化

 4 クリスピ時代

 5 世紀末の危機



第5章 アルベルト憲章と議院内閣制(高橋利安)

 1 イタリア王国憲章の誕生

 2 アルベルト憲章の基本的特徴

 3 議院内閣制の成立

 4 不安定な政権運営

 5 日伊憲法交流史



第6章 日伊交流(土肥秀行)

 1 新しい国同士として

 2 蚕が結ぶ縁と「お雇い外国人」

 3 学問の交流

 4 戦後の両国でのオリンピックにおいて

 5 なおも近い日本とイタリア



第7章 自由主義期の女性運動(勝田由美)

 1 アンナ・マリア・モッツォーニ

 2 世紀転換期の女性運動

 3 女性労働の問題



第8章 ジョリッティ時代からファシズム運動へ(藤岡寛己)

 1 ジョリッティ時代の政治・経済と工業労働者の組織化

 2 カトリック情勢と南部問題

 3 文 化

 4 リビア戦争から第一次世界大戦へ

 5 赤い二年

 6 ファシズム運動



第9章 ナショナリズムの高揚(藤岡寛己)

 1 文化的ナショナリズム

 2 ナショナリスト協会の誕生と矛盾

 3 リビア戦争と第一次世界大戦

 4 ファシズムとの統合



第10章 イタリア芸術の半世紀(巖谷睦月)

 1 《第四身分》

 2 未来派誕生

 3 形而上絵画

 4 ノヴェチェント

 5 体制と芸術

 6 空間主義



第11章 繊維工業とイタリアン・モード(日野真紀子)

 1 自由主義期の経済政策

 2 ファシズムの経済政策

 3 レーヨンの登場とアウタルキー繊維

 4 化学工業と染料工業の発展

 5 流行を創る仕組み



第12章 ファシズムの時代(山手昌樹)

 1 すべては国家のうちに

 2 信じ、従い、闘え

 3 人民のなかへ

 4 祖国に金を

 5 レジスタンスから生まれた共和国



第13章 グラムシの思想と行動(千野貴裕)

 1 南部問題とロシア革命のあいだで

 2 統一戦線と南部問題

 3 囚われのグラムシ

 4 『獄中ノート』のリソルジメント解釈

 5 グラムシの遺産

 6 読書案内



第14章 ファシズムと建築(奥田耕一郎)

 1 モダニズムの建築

 2 ファシズムの建築

 3 ドーポラヴォーロの建築



第15章 ファシズムとカトリック教会(新谷 崇)

 1 ローマ問題から和解へ

 2 ファシズム体制とカトリック教会の思惑

 3 カトリシズム、ナショナリズム、ファシズムの一体化



第16章 戦後共和制の時代(北川眞也)

 1 第一共和制と共和国憲法

 2 「熱い秋」と学生運動

 3 アウトノミア運動と歴史的妥協

 4 新自由主義と第二共和制

 5 グローバルな新自由主義への抵抗

 6 共有材運動とEUの緊縮命令



第17章 戦後経済と「第三のイタリア」(松本敦則)

 1 経済の奇跡

 2 「熱い秋」と石油ショック

 3 南北問題

 4 「第三のイタリア」出現

 5 ボローニャ、モーデナのスーパーカー産業



第18章 越境する戦後美術(池野絢子)

 1 具象と抽象

 2 アルベルト・ブッリの「袋」

 3 コンセプチュアル・アートの地平

 4 アルテ・ポーヴェラからトランスアヴァングァルディアへ



第19章 バザーリアと精神保健改革(鈴木鉄忠)

 1 闘う精神科医バザーリア

 2 精神病院という「暴力の施設」

 3 自治・自知集会のアッセンブレア

 4 トリエステ、改革の再開

 5 心病める人たちが権利を取り返す

 6 社会が「狂気」を取り戻す

 7 改革の現在と日本へのメッセージ



第20章 知の工房としての公共図書館(高橋春菜)

 1 民衆図書館の誕生

 2 ネットワークの充実と拡大

 3 子どもを主役に迎えて

 4 カーザ・ディ・カオウラ



第21章 グローバリゼーションと移民(北川眞也)

 1 10月3日の「悲劇」

 2 「悲劇」を追悼するランペドゥーザ

 3 境界スペクタクル

 4 「防波堤」としてのリビア

 5 「悲劇」の責任、「悲劇」の原因

 6 移民の「急襲」、過去の「逆襲」、グローバルな関係性



人名・事項索引



コラム

 ? 副王家の一族(土肥秀行)

 ? 木靴の樹(山手昌樹)

 ? 1900年(土肥秀行)

 ? ライフ・イズ・ビューティフル(高橋春菜)

 ? 輝ける青春(鈴木鉄忠)

 ? 人生、ここにあり!(鈴木鉄忠)

 ? ミルコのひかり(高橋春菜)

土肥 秀行[ドイ ヒデユキ]
2017年5月現在 立命館大学文学部准教授。

山手 昌樹[ヤマテ マサキ]
2017年5月現在 日本女子大学文学部学術研究員

内容説明

大学生を射程に、「教養」を意識する諸氏に贈るイタリア近現代史の入門テキスト。政治・経済・社会・芸術の多様な歴史を接続。イタリアが、リソルジメント運動による統一後、国民国家形成に苦慮し、ファシズムを経て、戦後に至る過程を、写真や図表を多用し、明快に描写する。

目次

教養のイタリア近現代史を学ぶために
リソルジメントの時代
偉人像と記念碑
鉄道
国民国家形成の時代
アルベルト憲章と議院内閣制
日伊交流
自由主義期の女性運動
ジョリッティ時代からファシズム運動へ
ナショナリズムの高揚〔ほか〕

著者等紹介

土肥秀行[ドイヒデユキ]
1973年生まれ。2006年ボローニャ大学イタリア文学科博士号Ph.D.取得。現在、立命館大学文学部准教授

山手昌樹[ヤマテマサキ]
1980年生まれ。2011年上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、日本女子大学文学部学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

15
イタリアの統一前後から現代までのことを歴史に限らず、文化や社会問題、思想についても扱った総合的な一冊。イタリア近現代については歴史や経済については大雑把な把握で、それ以外のことといえばサッカーくらいしか知らないという偏った知識だったので非常に勉強になった。日本と対比することを念頭に置いて専門の方がそれぞれ書かれており、各章とも短くまとめて読みやすくしている。イタリア王国建国からムッソリーニの台頭までの経緯について整理できたので今後の読書で特に活かしたい。2021/01/21

hitbari

2
疲れた。知らない事だらけ。イタリアって、こんな国なんだ。2017/08/12

ひろ

1
大学生のテキストとして書かれたということだけあって、深すぎず浅すぎずの概観を捉えるにはちょうど良い分量だったと思う。今週末のスクーリング前に芸術のところは再読しておきたい。2017/06/22

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