出版社内容情報
冬の夜、恐怖物語にききいっていた人々の前に、物語の中の人物が突然現れ、物語は作家の手を離れて、恐ろしい悲劇へとつき進む?。 小学校高学年から
内容説明
「…悪魔…」のひとことを聞くと、ゼンマイじかけの騎士は、カチッカチッという音と共に、剣をふりあげた。冬の夜、恐怖話に聞きいっていた人々の前に、とつぜん物語の中の人物があらわれ、話は思いがけない方向へ展開していくが―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
13
訳者が、「日本ではほぼ知られてないけど、外国ではとっても人気のある作家です」と書いたはった。へ~? と思いながらふむふむ読んで、そんで読メに登録しようと作者名で検索したら、パカッと出てきたのは『ライラの冒険』。…こ、この、わたくしはまるっきりノることの出来なかった作品! 読むのにえろぅ難儀した作品! けど映画化されてて世間では人気らしい作品! の、『ライラの冒険』の作者だったんかーい! とね。こちらは純朴なかほりのする児童向けちょっとほっこりサスペンスてな感じ。サラーっと読み終わり、ちょっとほっこりした。2023/03/19
kanaoka 58
3
ラストの数ページで、これまでの展開の顛末の全てが明らかになる。なんともドラマチックで素敵な話でした。2023/10/07
timeturner
3
読んでいる間、心はしっかり雪の降る中世ドイツの小さな街に飛んで不思議の世界で遊んでいた。2010/07/29
りうかん
2
ドイツの小さな町である晩起こった不思議な物語。ある男が語る。生まれたばかりの子供を失った大公は、子供を蘇らせるため、子供を機械仕掛けにすることにした。が、機械の体はある時期が来ると傷んでしまう。人間になるためにはハートを手に入れなければならないのだが。男の話は作り話だったはずなのに、物語の登場人物がその街にやってきてしまい・・・。さて、大公の息子は人間になることができるのでしょうか。人に機械を仕掛けられる博士の持ってきたある人形はどうなるのだろうか。2016/08/07
nanaco-bookworm
2
ホラーファンタジー?かな。娘が小学生の頃ブッククラブクローバーという月に一度本をみつくろって送ってくださるシステムに入っていて、そのとき届いた本。でも娘は読まず本棚に眠っていた。良書ばかりのブッククラブだったから絶対損したと思ってない。今こうして私がひとときホラーファンタジーの世界に浸れたんだもの。2013/06/02