出版社内容情報
「家なき子」で有名な19世紀仏文学者エクトール・マロの傑作。両親を失った聡明な少女ベリーヌが困難をのりこえ、幸せを得るまでの物語。 小学校高学年から
内容説明
フランス人を父に、インド人を母に持つ少女ペリーヌ。インドからやっとの思いで、フランスにたどりついたとき、すでに父は亡く、母もパリで力尽きてしまう。一人ぼっちになったペリーヌは、父の話をたよりに、母の教えを胸に、父の故郷マロクールにむかう。はたして、祖父はペリーヌをむかえいれてくれるだろうか。ペリーヌの父は、結婚が原因で勘当されていた…。「家なき子」で有名な十九世紀フランスの文学者エクトール・マロの傑作。聡明な少女が困難をのりこえ、幸せを得るまでの物語。小学上級以上向。
著者等紹介
二宮フサ[ニノミヤフサ]
1926年東京に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。17世紀フランス文学専攻。東京女子大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
63
アニメ「ペリーヌ物語」の原作。世間的には地味な存在だけれど、個人的には名作劇場の中で特に好きな作品です。アニメよりも過酷な印象ですね。バロンはいないし。。いよいよ、という所で上巻は終わっています。詳しい感想は下巻にて。2018/01/02
mahiro
27
どうしてもアニメを思い浮かべてしまうが、パリの下町の貧しい人々の人情や旅路の困窮(白樺の枝を齧るなんて) パリカールとの再会やロザリーとの出会い、小さな島での自給自足生活のあたりはペリーヌの精神的肉体的な丈夫さを感じる。H・ラノスの挿絵が当時の雰囲気を出している。下巻は既読2021/03/15
anne@灯れ松明の火
24
名作アニメ劇場『ペリーヌ物語』の原作。昔っから、大好きなアニメ作品で、何度も見ているが、また再放送しているのに気づき、見ていた(笑)(今週月曜が最終回だった) そういえば、原作は読んだことがないと気づき、県立図書館でゲット! 大筋はアニメも同じ。↓の かえでさん、ぎんやんまさんの感想にあるように、バロンが出ていないのが残念!2011/02/17
シルク
21
工事中~2018/05/22
北風
19
今時だともっとひどい話がいくらでもあるので、母親を亡くしたばかりのペリーヌが一人で旅をしているのを見るのは、本当にハラハラした。しかし、ひどい話だ。そんな少女が一人で生活を立て直し、自分の才覚で成り上がっていくのは、それこそシンデレラストーリー。友達にも恵まれているのは、うらやましい資質だ。そして、いやな上司をかわす手腕も世間を知っているからと言うことだろう。正体を隠しておじいさまに再会した下巻がどうなるか、面倒な上司や親戚たちをどういなすのか、楽しみ。2016/05/07