出版社内容情報
一匹の飼い猫の目を通して人間社会を風刺的に描き,世代を超えて読みつがれている名作。詳しい語注を付した読みやすい決定版。 小学校高学年から
内容説明
英語教師苦沙弥先生の家にまよいこんだ一匹の猫の独白で語られる人間社会のあれこれ…作家・漱石の名を世にしらしめたユーモアあふれる傑作長編。くわしい語注を付した読みやすい決定版。(上・下2巻)小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ながゐ
1
夏目漱石にはまったきっかけの本!2010/10/01
だいきち
0
非常に興味深かった。面白かった。初めて読んだが、もっと早く読めばよかった。今の時代を予知していたとしか思えない文章や考察がたくさんある。「自殺でしか死ねなくなる時代が来る」には舌を巻いた。2017/01/30
Βουλγαροκτόνος
0
今の時代を予知している部分が、少なからずある(第十一話)。2022/08/09
てり
0
当時の教養人?たちの日常のあれこれがつらつらと語られる、なるほどこういうお話だったのか。多彩な登場人物とコミカルな描写で楽しく読めたが、実際には詳細な注釈がなければ読み通すのが困難だったと思われる。注釈なしで楽しむには登場人物と同等の教養が必要だと考えると、現代人にはかなり読みにくい作品だと思う。その点この版は注釈がしっかりしていて読みやすかった。満足。2018/10/02