出版社内容情報
中国に伝わる不思議な話,恐い話を集めた『聊斎志異』という本の454話の物語の中から特別に不思議な話ばかり25話を選びました。 小学校高学年から
内容説明
中国がまだ清という国だった頃、蒲松齢という人が中国に伝わる不思議な話、恐い話を、一生かかってあつめました。『聊斎志異』という本です。その本には妖怪の話、幽霊の話、霊界の話などが約450話、はいっています。その中から特別に不思議な話ばかり25話をえらびました。小学上級以上向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
峰岸トモ
1
中国といえばトラと仙人。しかし思いのほかキツネが多い。あと美人を妻にする。美人の正体がキツネだったり、キツネが美しい青年になったりする。2011/11/03
のん@絵本童話専門
0
中国の古典『聊斎志異』の中から25話。岩波少年文庫の『聊斎志異』とあわせて読んだ。重複する話もあるが半数以上違うお話が採択されている。「ウズラくらべ」「梨の種」はむかしばなし集かなにかで読んだことがあるように思う。『首をすげかえる話』は芥川龍之介作品にも出てくる。中国版世にも奇妙な物語。昔話の感覚で読める。高学年〜2025/03/12
ワタナベ読書愛
0
1994年刊行。物語の作者は、1640年生まれ。昔の中国で、役人になる試験に不合格を連発。あまり優遇された人生をおくらなかったが、詩や物語には才能を発揮した人。生活が貧しかったので、貧乏や不幸の描写がリアルで、皮肉な結末に至るまでの話の筋に迫力がある。奇想天外な物語りばかりで、時代や年齢を問わず読み物として魅力を発揮し続けている。翻訳した人の好みで、お説教的な部分は省略したらしいが、それでも話によっては教訓じみた風味も漂う。不思議な話が好きな人におススメ。短編集なのでどこから読んでも楽しめる。いい本です。2023/03/10