出版社内容情報
コリー犬のラッシーが,売られた家を脱走し1600キロの道のりを幾多の困難と戦いながら養家に帰りつくまでを描いた名作の完訳版。 小学校高学年から
内容説明
炭鉱夫のキャラクローの一家に飼われていた、コリー犬ラッシーは、鉱山が閉山となったあおりで、遠くスコットランドに売られていく。ラッシーは脱走し、幾多の困難と戦いながら、1600キロの家路をたどる。感動の傑作動物文学、新完訳版。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
還暦院erk
7
図書館本。地図を傍らに読み始めた。スコットランド北端からイングランドのヨークシャーって…う!半端ない距離、しかも川あり入り江ありで起伏だってある。何より剣呑な人間が大勢いる都市までも通って行かなきゃならない。原題にCOME-HOME含まれてるからバッドエンドではないはずだと思いつつも、最後までハラハラドキドキの連続。ラストで大感動。いいお話だった!ちなみに、後書きに紹介されてたアメリカの「コリー犬ボビーカムホーム」実話もすごいよ。インディアナ州からオレゴン州まで約4800㎞(真冬のロッキー越え含む)!2017/06/08
陽子
2
当時、TVでもやっていたので本も読みました。しばらくは、コリー犬が欲しくてたまりませんでした。
Alm1111
1
再再読。ラッシーが出会った人々のそれぞれのドラマ。背景に第一次大戦の影が見える。ネス湖の画家、ラッシーを撃てなかった元兵士、野犬狩りに立ち向かう新聞記者、一人息子を戦争で亡くした老夫婦、そして行商ローリーの人生が愛おしく優しく描かれる。物言わぬラッシーは彼らの思い出を誰かに話すことはない。ラッシーの旅の一期一会、それだけでも一読の価値がある。ジョーの父像がまた良い。ヨークシャーの炭坑夫の誇りだね。ラストのジョーの母の抜け目なさもすごく好き。一番ダメっ子は主人公のジョーかも。12歳なら家庭事情理解しようよ…2023/09/28
Alm1111
1
サム・キャラクローはじめ、ヨークシャー人の描き方がいい。アニメや映画にはない重厚さ奥深さを感じさせる。本書の訳が一番ヨークシャー弁をうまく表現できてる気がする。それに文章も読みやすい。完訳版。2023/04/18