出版社内容情報
小学校高学年から
内容説明
自然を、そして動物を愛したシートン。彼の描く動物たちは、生き生きとあざやかだ。ハイイロオオカミのロボとの対決、そしてその最期を描いた「ロボ―カランボーの王様」のほか4編を収録。読みやすい完訳版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
138
森や野山を愛し、博物学者、作家、画家であるシートン。全て実話の動物記4話を収録。…森を守り仲間を守り、人間と争わず人間に襲われたロボよ。かけがえのないものを奪われたその気持ち、その振る舞いを称賛したい。…野性的嗅覚のビンゴ。主人を守り、忘れられない愛を求め続けた誠実さに敬服。…独立精神旺盛、人間を求めないマスタングに馬さえも憧れるものである。前3話は用心深く生き、人間都合による悲劇の物語。…敵から身を守り続ける術を身につけたギザ耳うさぎ。野性動物は常に敏感に行動する。森の命が老衰で最期をとげることはない。2021/11/13
金吾
23
ロボは子どもの頃大好きだった話であり、今読んでも面白いです。実話であることに驚きました。2024/09/03
北風
13
狼の生態を観察する本を読んでから、シートンを読もうと思ってたんだけど、こんなに時間が開いてしまった。ロボは子供の頃読んだんだけど、もっとストーリーを膨らませていた気がするなあ。なんかすごく覚えてる。それにしても、当時の犬って、狼みたいに草食動物を食べてたんだな……。なんか、動物が賢すぎてこわい。こんなに本当に観察していたんですかね? うさぎの話に関しては、ウォーターシップ・ダウンのうさぎたちを彷彿とさせる物語。いや、こっちのほうが先だったのかな?2022/11/11
げんさん
1
オリジナルは1894年発表。自然に死んだ動物とか、病気とかどくにあたって死んだものには、いっさい手をふれない。もちろん、牛飼いたちが殺したものなどには目もくれない。 なんて賢いんだ2024/12/09
こうきち
1
偕成社文庫の読みやすい文もあって、とても、ハラハラしながら、集中して読めました。シリーズをもっと読んでいきたい。2018/10/31