出版社内容情報
おばあさん探偵ミス・マープル,おしどり探偵トミーとタペンス。推理小説4編と超自然現象をあつかった幻想・怪奇小説2編を収録。 小学校高学年から
内容説明
謎の事件の真相をすぐにいいあててしまうやさしい青磁色の目をした独身のおばあさんミス・ジェーン=マープル。もちまえの冒険心で事件に挑戦する陽気な2人おしどり探偵トミーとタペンス。クリスティの創造した探偵が活躍する短編4編と超自然現象をあつかった幻想・怪奇小説2編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ake7🍀 積読本まだまだ消化中
5
幻想と怪奇〜ランプ〜 より 「 ーそうかな?こんなことばをおぼえているかね?《闇に迷える子らをみちびく いかなるランプを運命はもてるや?『そは無垢の知恵なるランプなり』と、天は答えたまえり 』》 ジョフリーはそれをもっているー無垢の知恵というやつを。子どもはみんなもっているんだ。ただし、成長するにつれてそれをうしなってしまう、投げすててしまうのさ。ごくたまに、ひどく年をとってかららかすかな光がもどってくることもある。しかし、ランプがいちばん明るくかがやくのは、子どものときなんだ。ー 」2023/02/22
永田 誠治
2
学生の頃通学で利用していた駅の古本屋で買った記憶があるようなないような、そんな1冊。マープル物が2編『青いゼラニウム』、『風がわりないたずら』。トミーとタペンス物が2編『鉄壁のアリバイ』、『消えた貴婦人』。ノンシリーズのホラーが2編『ランプ』、『人形』。とくにホラーの2編は、今でこそよくある設定、内容だけど、当時でこれは流石と言わざるを得ない。今のゴースト物の雛形と言える。またあとがきが児童向けとは思えない充実ぶりで、近所にフィルポッツが住んでたとか、姉の挑発に負けずに書いたとか、離婚とか詳細すぎて◎。2023/04/02
Tomo
2
推理小説と、科学的な検証では謎が解けないちょっと不思議なお話と。アガサの両面が楽しめていいですこれは。2011/03/24
H
1
2022年3月21日以前の読了本2022/10/04
三丁目の書生
1
第1巻も併せて読めば、クリスティの色々なシリーズものを楽しめるという素晴らしい企画です。 各務三郎さんの解説も的確。 村上克己さんの表紙絵や挿絵もいい。切り絵なんでしょうか。 偕成社文庫は文庫本を読むより読みやすいのでおすすめです。 特に小さな字を読むのが億劫になってきた年代の皆様におすすめします。 本巻にはミス・マープルもの2編、トミーとタペンスもの2編、恐怖小説が2編収録されています。 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2018/12/16/0900002018/12/16