出版社内容情報
リオデジャネイロの大都会を舞台に暴力と性を描き、ブラジル軍事政権から発禁処分を受けた問題作。大晦日を祝うパーティーを貧困の憎悪が破壊する表題作「あけましておめでとう」他14篇を集録。
フーベン・フォンセッカ[フーベン フォンセッカ]
著・文・その他
江口佳子[エグチヨシコ]
翻訳
内容説明
リオデジャネイロの大都会を舞台に暴力と性を描き、ブラジル軍事政権から発禁処分を受けた問題作。
著者等紹介
フォンセッカ,フーベン[フォンセッカ,フーベン] [Fonseca,Rubem]
1925年、ブラジル南東部のミナス・ジェライス州に生まれる。作家。リオデジャネイロを舞台として、現代社会における都市の様相を描く
江口佳子[エグチヨシコ]
1968年、千葉県に生まれる。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程満期退学。文学修士。常葉大学外国語学部講師。ブラジル文学を専攻し、軍事政権下の女性文学を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
14
1975年に書かれた短編集。 「あけましておめでとう」というタイトルにはそぐわない、残酷な物語で幕を開ける。年末の夜、金はないけど銃器はあるから、ちょっと稼ぎに行こうぜという軽いノリでパーティ中の屋敷に強盗に入る。何人か殺し、女を犯し、金目の物を分捕って家に帰り、「あけましておめでとう」次の年は良い年になると良いね。こうした物語にはエロスとバイオレンスが満ちている。しかも、暴力には罰がくだされることがなく、あっけらかんと人が殺される。彼らは、他の人間への共感性が著しく低く、刹那的な衝動に身を任せている。2019/05/24
arekcey
2
もちろんこの作者のことは全然知らないけど、この人はSF偏差値が結構高いんじゃないかと思った2019/09/24
ゐ こんかにぺ
1
あとがき読んで発禁処分なっていたことに驚き2020/01/28
とおりもん
0
表題作以外あまり印象に残らなかった。2019/01/15