内容説明
無人島であるはずのタボル島に遭難者がいる。船をつくった男たちは、救助へむかう。そこで出会ったのは、人間の心を忘れたまるで獣のような男だった。原書のさし絵をふんだんに使用したヴェルヌの名作完訳版。小学上級から。
著者等紹介
ヴェルヌ,ジュール[ヴェルヌ,ジュール][Verne,Jules]
1828年フランスの港町ナントに生まれる。一時法律の勉強をするが、20代のなかばに文学に専念。1863年『驚異の旅』シリーズの第1巻『気球に乗って五週間』が出版され、評判になる。以後『地底旅行』『月世界旅行』などつぎつぎに話題作を発表。世界的なベストセラー作家となる。1905年没
大友徳明[オオトモノリアキ]
1935年東京に生まれる。早稲田大学大学院仏文科修了。現在、関東学院大学人間環境学部教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
36
再読。第二部では、エアトンが登場。あのタボル島なんですよね。「グラント船長と子供たち」を読んでいるとここでこう来たか!と、ヴェルヌ氏に脱帽です。新たな謎も出て来て(火とかビンとかetc.)益々先が気になります。男達(+トップ&ジュップ)がサイラスの指導のもと、黙々と島を開拓する様子は感動的です。最後の一文、もう第三部読まざるを得ません。2022/09/06
kocka
15
漂流し二年目。畑を耕し、橋を作り、鳥や獣を飼育し、帆船を作り仲良く生活をしていこうとする一行に新しい仲間が二人(一人はオランウータン)加わる。謎の漂着物、焚き火など不思議なことが次々と起こる。冒険物にミステリーの雰囲気が加わってきました。三部へ続く。2015/04/07
羊山羊
9
作品自体もさることながら編者・訳者がプロすぎる。ヒキがうますぎてページをめくる手が止まらない。もし今この本を読む人がいるのなら絶対この完訳版を勧める。1巻最後の謎はブン投げたまま新しい1人と1頭の仲間と合流する一行。資材もモリモリ増えてきてちょっとした航海ならこなせる船もできて帰郷への機運が高まってきたところでまた衝撃のヒキ。面白くてぐうのねも出ない。2018/11/22
kagetrasama-aoi(葵・橘)
9
第二部は、島の開拓がますます進み、船まで建造!そのバイタリティに読者も元気が湧いてくる感じです。新しい仲間も加わり、これからの展開に興味津々!第一部で書かれた謎は全く解決されずに、新しい謎が!火とか瓶とかetc.次巻へGO!です。あと、「グラント船長の子どもたち」は未読です、絶対読まなくては!2018/04/26
サラサラココ
5
こども再読。第1部からかなり日数が経ってしまったけれど、読み出したら止まらない。再読でもかなり面白いらしい。2021/10/30