出版社内容情報
小児マヒで入院していた圭治が帰ってきた。美しい自然を背景に、村人との温かい交流と閉ざしがちだった圭治の心の成長を描きます。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
51
昭和20年代の群馬の小さな山村。足の不自由な少年と、町からやって来た若い女の先生。なかなか学校に行こうとしない少年だが…。素朴な生活描写やお国言葉が郷愁を誘います。こんなに濃い群馬弁は、今ではお年寄りでも話さなくなりました。でも雰囲気分かる~。女先生の悩みや葛藤は、教師でもあった作者の宮川さんの姿に重なります。彼女の視線で描かれるので意外と大人目線の物語。もう少し少年が主体の物語でも良かった気がします。2020/10/03
順子
2
小学校高学年で課題図書だった。「赤毛のアン」とかが好きだった私は、日本の田舎の話を嫌々読み、嫌々感想文を書いた気がする。読みなおしてみると、心温まる名作。大人目線で読むと、主人公の少年が可愛い。2013/10/27