出版社内容情報
桜若葉小学校の夜の警備員を引き受けた青年が出会う、不思議な出来事の数かず。
【著者紹介】
「放課後の時間割」で日本児童文学者協会新人賞、「学校ウサギをつかまえろ」で同協会賞、「雨やどりはすべり台の下で」でサンケイ児童出版文化賞、「扉のむこうの物語」で赤い鳥文学賞、「こそあどの森」シリーズで野間児童文芸賞受賞。『二分間の冒険』は刊行後27年を経過した今も30万部を超えるロングセラー。最近作に『カメレオンのレオン』『願いのかなうまがり角』等多数。
内容説明
とうぶんのあいだ、ぼくは桜若葉小学校というところで、夜警のしごとをすることになった。その小学校の中庭には大きなクスノキがあった。学校の夜に起こる奇妙な出来事。
著者等紹介
岡田淳[オカダジュン]
1947年、兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科卒業。図工専任教師として小学校に38年間勤務。その間から斬新なファンタジーの手法で独自の世界を描く。『放課後の時間割』(日本児童文学者協会新人賞)『学校ウサギをつかまえろ』(同協会賞)『雨やどりはすべり台の下で』(サンケイ児童出版文化賞)『扉のむこうの物語』(赤い鳥文学賞)「こそあどの森」シリーズ(野間児童文芸賞)等受賞作も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
48
岡田淳さん初読みで、大好きになってしまいました。小学校の夜間警備員に臨時になった青年。数々の不思議と遭遇しますが、彼の優しい対応にホッコリ。どんな不思議にも温かい気持ちで、決して疑わないところが素敵です。私もアライグマさんのシャンプーしてもらいたい。心がほのぼのしてきて、今は無い私の小学校を思い浮かべて読んでました。あの小学校も味わい深い佇まいで好きだったのですが、建て替えられてしまって。。6年間を過ごした学校です。読者にも沢山の思い出があるのでしょうね。2017/12/17
けんとまん1007
41
夜の小学校。確かに、独特の雰囲気がある。子どもの頃、夏休みの夜、体育館で映画上映があって行ったことがある。地域の行事だった。その時、暗い教室を探検した記憶が蘇る。日中とは、まったくの別世界。何かがいるような、いないような・・・。それが、こんな登場だったらいいよなあ~。何より、図書室が一番よかった。こんな図書室なら、毎日でも行きたい!2017/12/17
chiaki
33
小学校の夜警の仕事をするようになったぼくの日誌、18話からなる。人気のない夜の学校なんて怖いイメージしかないけど、ここに描かれるお話たちはどれもファンタジック!夜の小学校は昼間のにぎやかな空気を全部吸い込んで、岡田さんのフィルターを通すとこんなにも違う世界が作り出されるだなぁと、改めて岡田ワールドが好きになりました!なかでも『笑いっ子』『アライグマ』『音楽の先生』『運動会が終わった夜』『図書室』が好きでした。相変わらず挿し絵も素晴らしいです!!!2019/04/04
ヤマセミ
30
あったかホワーンとした岡田ワールド。感想読むと、どの話が好きかがバラバラなのが面白い。ひとつひとつが個別の子供に向けてのメッセージなのかも。私はきびきびした先生やアライグマがいいなあ。2016/08/09
ひなきち
27
すごく良かった…。子どもも、もちろん大人に読んでほしい童話だ。夜の小学校で、繰り広げられるファンタジーはどれもこれも…優しい(*´ω`*)ホッコリする。ノスタルジックな雰囲気にも癒された。読後の今でも、心がじんわり暖かいままだ。もし今後、童話の王道作品は?と言われたとき、この本を挙げたいと思う。岡田淳さんの本は、みんなそうなのかしら…。他の作品も読んでみよう。2017/11/15