出版社内容情報
小学5年生のロミは、ある日、同じ塾に通っている優等生、園内くんの訪問を受ける。
「ミコミコぷろだくしょん」という名前をしらないかという突拍子もない質問をされて、近くの公園まで誘われると、風変わりな女の子がまっていた。
コスプレめいた服装のその女の子は、園内くんをあやつって、「ミコミコぷろだくしょん」のことを聞き出そうとしているらしい。
ノスタルジックホラーとよばれる作風の直木賞作家が、児童向けの作品に初挑戦。
親子で楽しめる作品です。
内容説明
ある日、ロミの前に突然あらわれたリリィという女の子。なにやら「ミコミコぷろだくしょん」なるものを、さがしているらしい…。彼女はいったい何者なのか?直木賞作家はじめての児童書作品。小学校中学年から。
著者等紹介
朱川湊人[シュカワミナト]
1963年、大阪府生まれ。出版社勤務を経て著述業に携わる。2002年「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞、2003年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。2005年、大阪の子どもたちを主人公にした短編集『花まんま』で第133回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっちゃん
20
朱川さんが児童書?表紙にもちょっとビビリながら読み始める(笑)最初は、やはり子供向けか?と思ったけど、後半からは、なかなかガッツリ読んじゃったよ!良いお話で、面白かった( ̄▽ ̄)2021/08/07
杏子
20
朱川湊人さんはじめての児童書ということで、読んでみた!なかなか面白かった。最初、表紙を見た時には、魔法少女もの?と違和感あったが。「ミコミコぷろだくしょん」の正体を知った時には、いいね!となった。なかなか楽しい話だった。挿し絵代わりのマンガ?もよかった。2021/07/18
anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。ネットギャリーで、朱川さんが「児童向けの作品に初挑戦」とあり、気になっていた。「オルゴォル」は少年が主人公だったけれど、一般書だった。これは、児童書に分類されている。突然現れた不思議な少女は「私は、大魔法使いリリィ!」と名乗った。一体、どういうこと? 児童向けとはいえ、さすが朱川さん! 非常に練られていて、面白かった。予想外の展開あり、友達との関係での悩みなど共感できることあり。また、昔のギャグが散りばめられて、大人へのサービスも(笑)2021/08/24
MarsAttacks!
9
小学生夏休みの課題図書のような作品。朱川さんの毒気無し、児童書全開の物語でした。でも意外と楽しく読めるのですよ大人でも、友達との別れが不安になるところなんかは、遠い昔そんな絶望に似た思いだったな~とか・・・でも今はね~別れに慣れてしまったのか鈍感な大人になってしまった。舞台は現代だけど、なにか懐かしさに触れらることができました。 2021/08/15
おーね
9
45年前に描いたマンガの主人公が突然現れて。とこれだけではファンタジーでもあるけれど、友達と離れてしまう(物理的でも心理的でも)辛さからくるとなると心を救わなくてはいけないですね。人のつながりはすぐ切れてしまうから。2021/07/19
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