出版社内容情報
紅子のふしぎな駄菓子を買った人々は、その運命を大きく翻弄される。はたしてその結末は、天国か、地獄か? 六話収録。
内容説明
「おや、たたりめ堂の、よどみさんじゃござんせんか。おひさしぶりでござんすね」紅子が声をかけると、闇のむこうから、すぅっと人影がにじみでてきた。白い肌に濃紺のおかっぱ頭、黒い着物を着た少女だった。手には虫とり網を持ち、首からは虫かごをさげている。その虫かごの中は、黒い虫でいっぱいだった…。その駄菓子屋があなたの人生を変える。小学校中学年から。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞受賞
jyajya[JYAJYA]
福岡県生まれ。モバイル事業を中心とした会社で、アプリ制作、コンテンツ制作、サイト運営に携わる。2011年にフリーデザイナーとして独立。現在は、イラスト制作などで、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
122
今回は人間の欲望の恐ろしさを感じました。ある程度で満足できたら幸せに生きることができるのに、自分の意思ではやめられなくなってしまう。そして結局、取り消して元の状態に戻るというのが多かったと思います。また『たたりめ堂』が出てきて、復習させるようにします。携帯も実際に持つと色々と煩わしいことがあることが説明されているので、買わないで済む子がいるといいなと思いました。児童向けだからか、教訓となる内容が多いですが、大人の心にもチクリとくる内容ですね。図書館にあったので続きも読みます~。2021/05/31
OSOGON15
96
お菓子を買った人の運命を変える駄菓子屋「銭天堂」、女主人紅子の存在が強烈なシリーズ第3弾。 相変わらず不思議で面白い駄菓子がいっぱい。今回はライバル店が現れる。悪意ばかりを売るたたりめ堂、店主はよどみ…。個人的には「しわとり梅干し」が好きだな。続編もさらに面白くなりそう。2024/03/26
AKIKO-WILL
93
シリーズだとついつい全巻読んでみたくなりますね。今回は「しわとり梅干」と「ミイラムネ」が読んでいて怖かったな。女性としてのシワもキレイに痩せたいと思う願望も強すぎると止まらなくなる…ほどほどにが難しいですよね!2016/07/12
KAZOO
92
児童小説に分類していますが、わたしでも面白く読ませてもらっています。六つの話が今回も入っていていつも硬貨の種類の数があるのではないかと感じています。今回は悪役が登場してきてそれを邪魔したりするのがこの銭天堂の主人のような感じです。2015/04/01
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
91
82/100点 銭天堂シリーズ第3弾。今回も駄菓子屋「銭天堂」で売っている駄菓子に纏わるワクワク・ドキドキが詰まった不思議な6つのお話たち。この巻から「たたりめ堂」のよどみさんが登場して来て、綿貫という男に良からぬ物を売りつけることによる騒動を描いた「獏ばくもなか」が好みでした。この「たたりめ堂」のよどみさん、今後は紅子さんと対決していくのでしょうね。それはそれで楽しみでござんす。2017/12/13