内容説明
極地の夜空を舞う、オーロラの光は神秘的です。でも、オーロラがなぜ出るのか、長い間の謎でした。小学生のとき、オーロラに魅せられた著者は、研究者としてアメリカに渡り、この謎解きに挑戦します。そして、いろいろの国の研究者と共同研究を積み重ねながら、ついに、オーロラのひみつを解きあかすことに成功します。太陽の活動が原因となって、北極・南極の上空には、巨大な電流が流れていたのです!!小学中級から。
目次
オーロラのひみつ―わからないことがいっぱい
自分で調べる―オーロラは電離層で光る
オーロラはなぜ光るのか?―自然の蛍光灯
地球は巨大な磁石―オーロラで世界じゅうの磁場が乱れる
太陽とオーロラ―太陽大気のなかにいる地球
はじめての研究―オーロラ電流はどこからくるのか
強力な味方―アメリカで
人工衛星―オーロラを上から見る
レーダーの目―オーロラ電流を測る
コンピュータの威力―観測と理論のあいだ
著者等紹介
上出洋介[カミデヨウスケ]
1943年生まれ。理学博士。宇宙空間物理学、とくにオーロラをふくむ太陽地球系科学が専門。子どものころから自然現象、宇宙・地球に興味をもち、将来の科学者をめざす。北海道大学卒業、東京大学大学院修了後渡米。アラスカ大学、コロラド大学、米国大気海洋庁、米国国立大気科学研究所、米国国立宇宙環境研究所を経て帰国。現在は、名古屋大学太陽地球環境研究所・所長。アメリカ、ヨーロッパを往復しながら共同研究に取り組むかたわら、国内・国際学会の役員、国際会議の組織、学術雑誌の編集にも携わる
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