出版社内容情報
親の離婚と再婚で失った自分の家を求め、二つの家を行き来する少女の話。英国でチルドレンズ・ブック賞を受賞。 小学校中学年から
内容説明
お母さんとお父さんが別れることになったとき、二人は、わたしをどうしたらいいかわからなかった。わたしは、お母さんの家とお父さんの家を一週間ごとにいったりきたりすることになった。もういちど、お母さんとお父さんの三人でくらせる日を夢みながら―。親の離婚と再婚で失った“自分の家”を求めつづける少女の物語。イギリスの子どもたちが審査員になって選ぶ「チルドレンズ・ブック賞」受賞作。小学中・上級向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおりん♪
7
最初はAのお家とBのお家とCのお家があるなんて少し不思議だとおもったけれど、ABCの家に行き来するとは新たな発想で面白いと思った。2010/10/31
kana
6
大人の都合でこれほどまでの苦しみや葛藤を味わないと、悲しみを乗り越えられない子が世の中にどれほどいるのだろうか、と切なくなります。実際にイギリスの子どもたちが多く共感し、賞を受賞したというこの作品は、大人に多くの問題提起をしているのでしょう。心温まるラストに私もアンディも救われました。小学4年生の教科書に紹介されていた本。2014/02/27
timeturner
4
ちょっと我儘で夢見がちな少女の一人称というのが巧いよね。親の離婚という悲劇を描いていても、つらさや切なさだけでなく滑稽味も出ていて、読む側にいろいろ考える余裕を与えてくれる。2017/06/03
akinbo511
3
少し前に聴いたラジオドラマの原作。両親が離婚した10歳の少女の日常を少女の視点で描いている。大人は大人の都合を子供に押し付けすぎているのかも?と少し反省した。 2013/05/12
nekopon
3
語り口はユーモラスだけど、描いてあることはかなり切ない。落ち着ける場所があるのはありがたいことだと実感させられる。それでも希望が見えるラストでよかった。2010/09/30