出版社内容情報
世界各地で、大昔から人びとが生みだしてきた星の伝説22編を、よく知られた星座に結びつけ、やさしく紹介。1961年の発刊以来、天文を学ぶ楽しみを伝えてきた名著を文庫化。
内容説明
人びとは大昔から星の美しさに魅了され、さまざまな物語を生みだしてきました。ギリシャ、日本、中国、ポリネシアなど世界各地に伝わる星の伝説が22編。夜空をながめる楽しみがひろがります。小学中級から。
目次
天にとどいた竹の子(こと座・わし座)
女神ののろい(おおぐま座・こぐま座)
鹿になったりょうし(こいぬ座)
天のくま狩り(おおぐま座)
ぶたにばけた七つ星(北斗七星)
北極星もうごく(こぐま座)
怪力ヘルクレス(しし座・うみへび座・かに座・りゅう座・ヘルクレス座)
娘のゆくえ(おとめ座)
美しい友情(ヘルクレス座)
仲よしきょうだい星(さそり座)〔ほか〕
著者等紹介
野尻抱影[ノジリホウエイ]
1885年神奈川県に生まれる。早稲田大学英文科卒業。東西諸民族の星の研究家として有名。児童向け図書も多数ある。1977年10月没
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
朔ちゃん
3
シリアスすぎて、甘い夢がみられない話もあった。が、星ってやはりロマンがありますな。ギリシャ神話とは切っても切れない仲なのだな。さらに読んでみたくなった。2024/04/27
サラサラココ
3
小2、一気読み。メドゥーサが出てきたよ~。一文が短く読みやすそう。偕成社文庫の他の本も読んでみたい。2020/09/03
yai
3
子どもの頃、誕生日に祖母に買って貰い何度も読んだ思いいれのある本。まさかの児童書、未だに手元にあります。毎日ただ眺める星々にも、古代の人はこんな風に夢をのせていたと思うとロマン溢れるものが。夢あふれる素敵な本。
Gladcolza Bambootail
2
小学生の頃に読んだ、アンドロメダやペルセウス、メデューサやヘルクレス(ヘラクレスですね)といった西洋の神話に触れる入口だった一冊。オススメです。久々に読んだらとても楽しかったりなんだか懐かしかったり「こんな話も入ってたのね!」ってなったり。語り口も優しい名著。日本や中国やアイヌ、マウイの話も入った珠玉の一冊です。2018/02/07
i
1
装画がかわいい。 どの神話も何かと理不尽。特に女が勝手に娶られる話が多い。 中国のペルセウス座の話がBLぽくて面白かった。中国では神仙思想と天文が結びついているのを初めて知った。他のギリシアや日本とかの神話伝説と比べてコメディ色が強い。 半世紀前の文章なので見慣れない言い回しとかあった。2021/10/28