出版社内容情報
ぼくは、放課後の教室で、人間の言葉を話す“学校ねずみ”と知り合った?。 小学校中学年から
内容説明
きみは〈学校ネズミ〉を知っているかな?ただのネズミじゃない。2本足で歩き、人間のことばを話すんだ。それに、おもしろい話をたくさん知ってる。コトッ。―ほら、天じょうで音がしただろ?日本児童文学者協会新人賞受賞。小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
48
著者が先生をしていらした学校で、月曜日のランチタイムにDJとして放送していたお話との事。素敵な学校、素敵な先生ですね。小学校が長い学生生活の中でも特に思い出深い所として残っています。そこに学校ネズミが住んでいたとしたら、ネズミは怖いけれど、こんなお話ネズミだったら話を聞いてみたかったかも。また図工の先生の優しさにもホッコリ。学校ネズミがたった1匹となってしまったのは悲しいけど、最後に図工の先生という友達が出来て良かったです。2017/12/25
かおりんご
41
児童書。やっと読めました。さすが、もと小学校の先生だけあって面白い!学校ネズミから語られる話は、どれもいろんなテイストで、もっともっと聞いていたくなります。中学年辺りが興味をもってくれそうかな?2016/06/14
takaC
34
対象は「小学中級から」上限なし。2012/07/29
みつばちい
28
末っ子と寝る時に少しずつ読んで読了。プラタナスの木の話や、手のなかのものなんだ、トイレの標識の話、汚い水に住む潜水艦の魚の話が心に残った。作者の岡田淳さんが図工の先生だった頃に、昼の放送で毎週月曜日に創作した話を語ったものが元でできた本。その学校の児童が羨ましい!前に読んだ時はサクッと読んだが、今回は子どもと長い期間かけて読んだので、学校ねずみと時を共にした気分で、より味わえた。2022/10/07
佐藤一臣
20
児童文学は久しぶりに読んだが、読むこと・物語に浸ることの楽しさを教えてもらいました。ねずみが喋るなんてことは荒唐無稽ですが、実はそうでもないかもしれないと思わせてくれます。人間だけが言葉を話すのは結果であって、もしかしたらあと数百万年後には、ねずみも喋っているかもしれないなあ。特に「しゃっくり」の話は面白かった。リズムがいいねえ。世界を巻き込んだ話は壮大で夢がある。2018/07/13