出版社内容情報
「セミとアリ」 「塩をはこぶロバ」 「カメとウサギ」等々,イソップ童話の決定版。さし絵はかおりたかい中世の木版画を使用。 小学校中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読生
2
イソップ。 伝説の奴隷だったのか、イソップさん。 そんなに昔の人だったのね。 ウサギとカメもオオカミ少年のお話も、もとはごく単純なお話。 だからこそ膨らまし甲斐があるんだろうなあ。 ロバは愚か者の象徴なのか。 いつもだいたいひどい目に遭う。 愚か者には厳しいイソップさん。2024/08/27
n0i
0
階層固定化された社会における専守防衛的処世訓(弱者あるいは愚者向け)。「弱者(愚者)の失敗(&言い訳)を集めました」的な感じなので、読んでいて気分の良いものではない。ポジティブ思考溢れる現代人から見れば、「救いのない、楽しくない、古臭い人生論」かもしれない。しかし、ポジティブ教の嘘を取っ払ってしまえば、「世の中って、案外こんなものでもあるよなあ」と言う生活実感を私は否定できない。2011/07/16
ともも
0
イソップ(アイソポス)は古代ギリシア人。むかし読んだときは気にしなかったけれど、ゼウスやアポロンといったギリシャの神々がたくさん登場している。エチオピア人が登場していたことにもおどろいた。当時は奴隷貿易が盛んだったよね。2019/04/18