歴史に見る日本の図書館―知的精華の受容と伝承

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歴史に見る日本の図書館―知的精華の受容と伝承

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  • サイズ B6判/ページ数 221,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326050161
  • NDC分類 010.21
  • Cコード C3000

出版社内容情報

日本の図書館を取り巻く状況は、歴史的なうねりのなかで激変しており、いま新たな図書館政策論・図書館思想が必要とされている。そこで日本の歴史のなかでも、特に明治期から現在までを中心に、従来の図書館論で見過ごされてきた、図書館が果たしてきた役割や機能を記述する。重要事項を検証し、今後のあるべき図書館像を検討する。

内容説明

従来の図書館・情報学において、とくに看過されてきた事項を取り上げ、日本の図書館が伝承してきた歴史や伝統、重要な業績を論述するとともに、今後の図書館のあるべき姿を考える。

目次

第1章 本書のねらい
第2章 図書館の意義
第3章 日本の図書館の発達と近代化
第4章 日本の図書館確立期―青年図書館員聯盟と間宮不二雄
第5章 占領下日本の図書館
第6章 復興の一翼を担った専門図書館
第7章 今後の日本の図書館

著者等紹介

高山正也[タカヤママサヤ]
1941年大阪府生まれ。1966年慶應義塾大学商学部卒業。1970年慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻修士課程修了(文学修士)、1981年同博士課程単位取得。1982‐83年カリフォルニア大学バークレー校図書館・情報学科へフルブライト・プログラムによる交換研究員。1985‐2006年慶應義塾大学文学部教授。2009‐2013年独立行政法人国立公文書館館長。現在、慶應義塾大学名誉教授、独立行政法人国立公文書館フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

14
図書館の歴史についてふれているのは、全7章中、3、4、5章だけで、しかもほとんど近現代。終章の電子図書館への転換が上手く行われていない事情はよくわかった。日本の図書館行政は、戦前から現代まで基本的に文部省なのだが、戦前は内務省が口を出したり、戦後は立法府に属する国立国会図書館と文部省との交流が全くなかったり(その点、戦前の帝国図書館は文部省管轄だから一本化できていたわけだ)、二重行政の弊害が直接及んだ結果だとわかった。GHQの「日本弱体化政策」に図書館も一枚噛んでいたというのは、そうなのだろうが、最近読ん2020/08/26

ぷほは

4
初読時は歴史的経緯に目を奪われたが、戦後の図書館問題をクリアに切り出しているので、今回は助けられた。まず61年に後にTRCと合併する学校図書サービスが創業、63年に図書館問題研究会が「中小都市における公共図書館の運営」刊行、無料貸本を主軸とする地方公共図書館の設立が進み、大都市近郊に存在した貸本屋が淘汰され「安直な利用者迎合型」(149頁)図書館が雨後の筍状態に。その後、新規開設館に出版物と目録を提供する日本図書センター(TRC)が79年に発足、ここが現在CCCと「ツタヤ図書館」を共同運営しているわけだ。2018/11/08

sen_ichi

0
図書館に関する出来事の年表が見やすい。 機械化図書館と電子図書館の違い2021/05/09

Mie

0
勉強用。なかなか重いので数ヶ月かかってゆっくりと…。 第7章は特に今後さらに盛んになっていく話題だろうなあ。2020/11/21

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