出版社内容情報
兵十が病気の母親のためにとったウナギを,いたずらしたごんは……。庶民の善意を信じ,人生の哀しさを描いた名作童話,14編収録。 小学校中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こかち
6
教科書で読んだ以来、久しぶりのごんぎつね。やはりせつない。平易な文章だけど、味わい深いし、書かれていることはなかなか考えさせられます。「きつね」は親目線で読んじゃって涙じわり。「小さい太郎のかなしみ」も好きだな。田舎の風景描写が私の原風景と重なる。朴訥としたおじさんが書いてるイメージだったけど、作者は20代で亡くなってるんですね。意外。2019/09/10
ひじり☆
3
ごんぎつねは何度読んでも切ない。2013/11/26
アデリー
3
深く考えさせられるようなお話でした。2016/10/23
えろこ
3
複雑な心理や、人生における、些細なようで心に深く刻み込まれるような出来事などを、丁寧に写し取った深い作品が多かったです。『川』における、少年たちの戸惑いや自責の思いを描いた所なんかは、特にリアルで生々しいです。『正坊とクロ』は、シンプルで感動的です。『あめだま』は読者を騙すパターンで、とても面白いアイデアだと思いました。2016/08/18
瓜井
2
小学生の時分に読んで考えていたものとは違う映像が見えました。表題作「ごんぎつね」ごんの無邪気さが微笑ましく、それと対比して後悔を学んだごんの優しさと読み終えた後の空虚感に涙しました。2011/02/28