出版社内容情報
熊本地方には,とんちに富んだ彦一を主人公にした話が色々伝えられています。 「こぶとり」 「忍術くらべ」等ゆかいな知恵話52話を収録。 小学校中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中寛一
11
とんち話といえば、一休さんしか知らなかったが、眠れないときに聞くYouTubeの朗読で、この話をされているのを聞いて、面白そうだったので、読む。農民の子で物売りもし、庄屋さんや八代のお殿様、熊本のお殿様とも交流を持っているようだ。とんちで人の苦しみを救ったり、偉そうにしている浪人者を懲らしめたり、お城のお殿様たちを楽しませていた。52話すべて愉快に楽しませてもらった。2024/06/11
田中寛一
10
YouTubeでの睡眠用の朗読の中で、この彦一のとんちを取り上げている方がいて、探して借りたものです。とんちという機知、才知に富んだ少年が、人々の困ったことを救ったり、無体な仕打ちをする大人を懲らしめたりと、楽しみながら読むことができた。殿様とも懇意で、日照りに困る農民のために自分への褒美を取ることもなく、田に水をいただきたいと。2024/04/25
nagisa-shiosai1986
2
今から40年前。従兄弟からこの本を貰い、大好きで繰り返し繰り返し読んでいた。が、その本も紛失。子供の頃故、著者名も出版社もわからない…。もう二度と手にすることもないだろうと半ば諦めていたら、久世光彦さんの「ニホンゴキトク」で紹介されているではないか!久世さんもお気に入りだったらしい。で、40年ぶりの再会!懐かしい(T_T)12/03/28-382012/03/28
のん@絵本童話専門
0
とんち者で有名な彦一話。上下巻全99話とボリューム多。とんちのなあるほど!が楽しく、百姓小僧の身分で殿様を相手にするのは身が竦むものだが、どんな難題をも切り抜けていく。一休さんなどはとんちをちょっとしたいたずらにも使うが、彦一さんは心掛けがよろしいようで。彦一がとんちで悪きをくじき弱きを助ける様がスカッとする。中学年〜2025/03/13