出版社内容情報
文明開化の時代に生き、“人間にとって文明とは何か”を考え、人間の生き方を深く追究し続けた文豪・漱石の足跡を追う。 小学校高学年から
内容説明
それぞれの人の生涯史となっており、その業績と人間像が、いきいきと魅力的に、わかりやすく書かれています。小学中級から大人まで。
目次
文豪・漱石
夏目金之助の誕生
里子から養子に
中学をやめ、二松学舎へ
漢学から洋学へ
文学をこころざす
親友・正岡子規
日清戦争
英語の教師として松山へ
熊本へ、そして結婚
二年間のイギリス留学
一ぴきの猫
作家・漱石の誕生
文学にむかうはげしい決意
「修善寺の大患」
不安な神経
『道草』の世界
漱石はつねに新しい〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
53
漱石の作品は一応全部読んだつもりですが、漱石本人の事はよくわかっていないところに、本書発見。生い立ちも時代を感じますが、母以外は他人のような家族の中で育ち、不幸と言えば不幸な環境ですが、恵まれてる様にも思える。親友正岡子規のエピソードを詠んだら、「坂の上の雲」をまた読みたくなる。後半カラー写真もあり、貴重な写真が見れて嬉しい2016/12/09
サトゥルヌスを喰らう吾輩
6
児童書の伝記コーナーにて発見。写真が多く、よくまとまっていて参考文献が読みたくなります。が、ちょっと「あらすじ紹介」が巧みすぎてもはやネタバレの域ではないかなと気が揉めました。2014/11/21
6 - hey
5
もっと子供だましの本かと思いきや、なかなかしっかりした内容でした。2013/06/05
chiko
2
子供向けと侮っていましたが、非常にわかりやすく端的にまとめてあり、作品紹介も丁寧。何より写真などの資料が豊富。今回は図書館で借りましたが、これは“買い”でしょう。2015/10/09
たつるん
1
今度道後温泉に行くので、坊ちゃん再読前に読んでみた伝記。 夏目漱石が好きになりそうだ。 文明開化の明治時代に生きた漱石の名らしい文豪。 日本語が徐々に変化する時代でもあり、自筆の文章はそういう研究対象にもなり得る。自分の中では一番の文豪。2018/05/02