出版社内容情報
相対性理論を生み出し思想家としても、独創的な考えで自由と平等という問題に取り組んだ天才物理学者の生涯を追う。 小学校高学年から
内容説明
天才物理学者アルバート・アインシュタインは、わたしたちの世界観を一変させてしまう相対性理論を生みだしました。その理論は、時間と空間についてのまったく新しい考え方で、宇宙の仕組みをはじめ、その発生や消滅などの大問題をとくきっかけとなる画期的なものでした。彼はまた、平和運動や人権を守る運動に対して貢献し、独創的な考えで、人間の自由と正義、平等という問題にも積極的にとりくみました。アインシュタインは、科学的な業績だけでなく、その生き方や人柄においても、多くの人の心をとらえ、世界じゅうの人たちに影響をあたえつづけているのです。小学中級から大人まで。
目次
真実か、それともでたらめか
光はいつもまっすぐ進むわけではない
世界を変えた理論
天才の誕生
学校での成功
神と自然界
ドイツをはなれる
仕事さがし
結婚
絶対空間と絶対時間
光の速度をはかる
アインシュタインの答え
新しい世界観
離婚
病気と回復
量子力学
さらに国際的な賞を受賞
ユダヤ人との団結
ナチズム
原子爆弾
「戦争には勝利したが、平和は勝ちとられていない」
天才の死
「永遠の未来のためのもの」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
77
「野心や単なる義務感からは本当に価値あるものはうまれない。それは人類や相手に対するものへの深い愛情や献身の気持ちによって生じるのです」「別に目的があるわけではなく、考えに耽るのが好きなのです」時間と空間を図り、光の速度を図る…光の速度は不変であるという単純に思える理論から「E=mc2」という方程式も導き出された。学界からの嫉妬や人種差別を経てついにアインシュタインは原子力爆弾の開発をアメリカに勧め、以降その重荷を終生背負い平和活動へと傾倒していく。ともあれ世界を変えた重要人物の一人だ。2013/08/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
3
小学校の国語科単元で、伝記・ノンフィクションがあるので担任に紹介。2019/04/10
touyuu
1
学生時代、教師や教授という権威に反抗し続けた彼が、権威を得た後の話が好きだ。彼は相対性理論によって自分も権威を得る。そのうえで、ドイツ生まれであるのに、ドイツの戦争に反対し続けた。自分の身や地位が危うくなるのを厭わずに平和への願いを発信した。そもそも彼が権威を得るために研究を続けていたのではなく、自分の知的好奇心のために研究を続けていた人だから他人のために権威を利用できたのだと思う。今の僕は彼のように純粋な好奇心のみで読書を続けられていないなぁ……彼にひたすら好奇心だけで探求し続けていたのか聞いてみたい。
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