内容説明
ときは戦国時代、ところは八雲の国。八雲の国の領主牛頭入道は、たいへんな戦ずき。赤岩重太夫という武将に命じ、小太郎のすむ浜崎村に火をかけた…桃太郎のような力持ちの少年小太郎がちゃっかり者の忍者マメ太や、剣の名手剣之助とともに、おろち山の山賊をたすけます。小学中級から。
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活にはいる。おもな作品に、「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)、『さぎ師たちの空』(路傍の石文学賞)など。2000年、巌谷小波賞を受賞する
小松良佳[コマツヨシカ]
1977年、埼玉県に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。在学中、漫画研究会に所属。第2回「創作キャラコン学生大賞」ほのぼのキャラ大賞受賞
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
シリーズ3巻の1作目。戦国時代の八雲の国が舞台。領主牛頭入道は赤石重太夫に命じ、小太郎の住む浜崎村に火をかける。小太郎は忍者のマメ太や、剣の名手剣之助と大活躍。時代劇っぽい本を子どもたちは手にしないので、紹介したいです。ワクワクの冒険ものです。2020/03/10
まりこ
9
時は戦国時代。とんでもない怪力の持ち主 小太郎(12才)が、道ずれを得、仲間を得、ある武将に挑む。子どもだけの集団が知恵と勇気で大きな力に立ち向かう、ドラえもん的だな。大人をやりこめる手口が粋だ。情と粋がなくなると、人はとてつもなく恐ろしいことをする。小学生男子は、この粋なところに惚れるのだと思う。続編も面白いらしい!2013/08/04
905
5
時代物はちょっとなぁ…と思って長らく読まず嫌いだったけど、痛快な話だった。子ども向けの本であっても、戦いには死が伴うことをためらわずに書いてあるのもよい。2015/12/15
みちょ
4
子供の頃にはまりまくった那須正幹さんの本が子供部屋にあったので、借りて読みました。やっぱりおもしろい!どうしても親の視点で見てしまうので、小太郎や剣之助、マメ太のすることにハラハラ。おばばの気持ちもよくわかるぞ。子供の頃に読みたかったな。2011/04/26
Incisor
3
個性豊かな子どもたちの活躍に胸をおどらせた。ほとんど子どもたちだけで、知恵を出し合い、持ち味を生かし、仲間を思いやり、敵とむきあっていく姿に、心うたれた。2022/10/25