出版社内容情報
父の国ゴルドニアを救うべく、ジークは、故郷をはなれるが、そこでは特殊部隊がジークを待ち受けていた。好評既刊『ジーク』の続編。 小学校高学年から
内容説明
金の瞳、銀の瞳を持つジークは、故郷ジルバニア国をはなれ、親友バルやサランと共に海をわたり、ゴルドニア国へむかう。隣国ブラウニアに攻めこまれ、ゴルドニアは窮地におちいっていた。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年、東京都小岩に生まれる。中央大学大学院文学研究科修了。現在亜細亜大学助教授。『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞、その続編の『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。路傍の石幼少年文学賞受賞。他の作品に、『アゲハが消えた日』『ぼくのおじさん』『ようこそ魔界伯爵』『源平の風』『ジーク』等多数
小沢摩純[オザワマスミ]
1962年東京に生まれる。幼少期を南米カラカスで過ごす。女子美術大学版画科卒業。版画制作を中心にグリーティング・カードのデザインなども手がける。絵本に『天使への手紙』『天使はみつめている』『おやすみなさいサンタクロース』、さし絵に『クリスマス急行』『ジーク』等
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感想・レビュー
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綾乃
6
殿下と呼ばれるようになったジークくんはゴルドニア救援へ。 今回活躍の「銀のサソリ部隊」の成り立ちがセツナイです。 そしてジークが身分を隠すために打たれるシーンはなんだか勧進帳っぽい。最終的な敵のカリョービカの力が当方から来た竜玉で操られた竜の力って!いろいろと和洋折衷ぽくって楽しかったです。サクっと読了。2019/05/17
はゆ
4
面白かった!月のしずく日のしずくよりも、こっちの方が夢中になって読めた。心に残った一文・・・「あなたはわたしが王族であることが気にくわないかもしれない。でもそれでは、あなたが混血であることが気に入らなかった人々とおなじてはないか。」2015/12/05
Ta
2
図書館本。上橋菜穂子さんの守り人シリーズを読みやすくした感じ。絶対無理だろ!という場面で、いかに主人公が切り抜けるかが見どころ。争いは基本的に、避けるべきであるという通念が素晴らしい。2021/02/04
KiKi
2
狼猟師に育てられ、「王族」であることよりも「一人の猟師」であることを選ぶジークが自国の都や敵国で多くのことを吸収して成長していく姿には頼もしさを感じたし、軍隊の指揮経験が皆無だった彼が「狼猟」の際の経験を活かして敵陣に突っ込んでいく当たりは「なるほど」と思わされたけれど、これが普通の「戦記」という名に相応しい国同士・軍隊同士の戦いだったらこの物語のような「良かった、良かった」という結末にはなりえなかったとも言えるわけで、そういう面でもちょっぴり「これでいいのか?」と思わないでもありませんでした。2012/11/24
きゆやすか
1
前作でジルバニアの姫とゴルドニアの王子の子と判明したジーク。またオオカミ猟師に戻っている。そこに火急の知らせが…こんなにいろいろあって最後のジークの願いがいい。2023/05/13