出版社内容情報
石川宏千花、藤野恵美、中野幸隆、円山夢久、国松俊英、五人の作家による奇妙な話のアンソロジー。
内容説明
「瓶詰め男?その病院にいるの?」とりこわし予定のまま、ずっと放置されていた病院。そこには、どうしてもあかない鉄の扉がある。二十年前、その病院で一人の医師が行方不明になった。彼は、不老不死の研究をしていたらしい…。あなたに起こるかもしれない奇妙な五つの物語。小学校高学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
17
読破。★★☆ 表題作『瓶詰め男』カレがその中に残っているのは、カレの優しさか。ちなみにコレ、女はダメなんだろうか?『世界を救うゲーム』今でもいるのか教育ママ。そして廃ゲーマーも掛けるのはお金だけにしましょう。『子供が落ちてくる!』タイトルは不穏ながら、救われる😁『異次元ロード』合わせ鏡のような無限に広がる、ちょっとずつ異なる世界。迷い込んだら…🫣『ゆうれいホテル』肝試しで、ゆうれい達も目を覚ます。命拾いだったね。2023/03/01
深青
13
シリーズ5作目。今回は救われないお話が多かったかなと思う。でも、ゆうれいホテルはいいお話でした。2014/12/08
アルカリオン
10
収録5編のすべてが面白い!バリエーションに富んでいて、読み疲れない。同シリーズの1~4丁目よりも頭ひとつ抜けた出来。なかでも表題作は非常にパンチが効いている▼石川宏千花「瓶詰め男」:「Stand by me」を思い起こさせるが、それ以上に阿刀田高風。偶然だろうが阿刀田氏は「壜詰めの恋」という傑作を書いている▼藤野恵美「世界を救うゲーム」:現代風。展開が自然でうまい▼円山夢久「異次元ロード」:最後まで飽きさせない展開。2021/05/21
りちゃ
7
今回は奇妙な…が満載。きっと、全ての物事には意味がある。軽はずみな行動に注意。息子推薦本。2018/03/18
みー
7
怖くて後読がよろしくないわー・・・というようなお話が多く入っていた。が、怖いお話が好きな子供はこう言うの好きなんだろうな~・・・。携帯ゲームなどへの警鐘を鳴らすようなお話もあったが、時代なんだろうね~。私が子供の頃は、外に遊びに行ったきりなかなか帰らない事を危惧した、「子獲り」が出るぞ~と言ったような怖い話があったものだが、今は外に出る事が少なくなった分、こういうネットで起こる怖い話が多くなったね~。2015/06/01