きょうはこの本読みたいな
だれかを好きになった日に読む本

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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784035390107
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

たかしくん(谷川俊太郎)/初恋(三木卓)/夜(松谷みよ子)/観音だんご(長崎源之助)/The End of the World(那須正幹)など13編。   小学校中学年から

目次

詩 たかしくん(谷川俊太郎)
リボンをつけて(森忠明)
吉沢くん(河野貴美子)
初恋(三木卓)
詩 練習問題(阪田寛夫)
夜(松谷みよ子)
観音だんご(長崎源之助)
恋狐(渡辺茂男)
そり(神沢利子)
詩の 灯台(大久保テイ子)
草原(加藤多一)
電話がなっている(川島誠)
The End of the World(那須正幹)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

48
読書会にて紹介された本でした。題名はリリカルだが、中身を読んでみると一筋縄ではいかない初恋も含まれているのでギャップが凄まじい。その中で特に推されたのが、多くの読者のトラウマとして刻み込まれる「電話がなっている」でした。確かにこれは変化球でもあると同時にトラウマにもなるのも納得の一品でした。将来有望だった彼女に何があったのかが分かる内に彼女の諦念と「僕」への想いの為に殉じる決意は恐ろしいまでの眩しさを覚える。だからこそ、受け止めきれす、かといって自分を犠牲にもできなかった「僕」の後悔が一層、ほろ苦いのだ。2025/05/17

いちろく

28
小学生の頃に読んでトラウマになった「児童書」。殆どの作品が、初恋や揺れ動く心の動きを描いた切なく優しい作品ばかりなのに、最後の2作品、川島誠さんの「電話がなっている」と那須正幹さんの「The End of World」が重い。今読むとどの作品も受け入れられるけれど、子供の頃の私には表題とのギャップに驚いてしまった。2作品の内容には敢えて触れず。 2016/07/06

(can´﹀`*)/

17
いやー「電話がなっている」は噂通り、ぞくっとするお話でした。読んでいる最中にほんとに児童書(?)と何度も表紙を見返してしまったほど*大人が読んでもどきどきしてしまうお話でした。印象に残ったのは「観音だんご」と「そり」かな☆「観音だんご」は最後が悲しかったけど、三人のやりとりがかわいらしくて初恋を思い出した*「そり」はなぜ少年が少女にあんな話をしたのか…やっぱり印象に残すためにかなーとかいろいろ想像して楽しませてもらいました(^^)2014/09/21

Midori Matsuoka

9
Twitterで一時期この作品の中の『電話がなっている』が話題になっていて、気になっていたので手に取る。 1990年発行なので、30年以上前、ということもあり、時代を感じさせる内容も多々あり、今の子だったらどう読むだろう、と唸ってしまう。 書名から、恋を夢見る子に薦めてしまいそうだけど、そのラインナップはなかなかに深いので、万人向けではないかも。 当時「読んでトラウマになった」という人はあとがきまで読むとその意図を汲むことができるかもしれません。2022/09/04

さな

5
「電話が鳴っている」目当てで図書館から借りた。児童書にしては攻めすぎているアンソロジー。残酷な描写どころか性的なシーンも隠さず収録するところがすごい。キュンとする詩や小説に混じって、ラストの二話は悲しい。恋をしても、現実にはうまくいかないことがあるんだよって言われている気分。ヒロインは少女漫画のように清純じゃないし、どんなに好きでも愛情よりも自分の欲望を優先してしまうことだってある。きっとこれを読んだ子どもはモヤモヤを抱えたまま、大人になってそれを知るのだろう。知名度は低いけど、いいアンソロジーだった。 2018/10/26

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