出版社内容情報
ぼくのおじいちゃんはサイコ?! カミナリのむすめさんと結婚し、雪の精となかよしになり、どんな願いもかなうまがり角をしっている
内容説明
ぼくのおじいちゃんはすごい。かみなりのむすめさんとけっこんして、世界中からチョコレートもらって、いまはぼくのうちのそばのアパートにいる。おじいちゃんがぼくだけにおしえてくれたひみつのはなし。小学校3・4年生から。
著者等紹介
岡田淳[オカダジュン]
1947年、兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科卒業。図工専任教師として小学校に38年間勤務。その間から斬新なファンタジーの手法で独自の世界を描く。『放課後の時間割』(日本児童文学者協会新人賞)『学校ウサギをつかまえろ』(同協会賞)『雨やどりはすべり台の下で』(サンケイ児童出版文化賞)『扉のむこうの物語』(赤い鳥文学賞)「こそあどの森」シリーズ(野間児童文芸賞)等受賞作も多い
田中六大[タナカロクダイ]
1980年東京に生まれる。多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画コース修了。2005年に第5回『ますむらひろしコミック大賞』賞受賞。2006年にモーニング第20回MANGA OPEN奨励賞、第50回ちばてつや賞佳作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
49
ホラ吹き爺さん、2作目。いいなぁ。水の中なら泳げる。だから雨が降ったらその雨の中を上に泳げば、雲の上にまで行って雷さまにあった。その娘さんが好きになり…なんて素敵な話。表題作もちょっと懐かしい思いもするホラ話。こんなホラを吹きたい。2024/08/08
しゅわ
49
【図書館】おじいちゃんはすごい!? カミナリのむすめさんと駆け落ちし、新聞をとりにゆくのも大冒険、おっきいサカナに出会って、雪の精と仲良し、そしてバレンタインには世界中からチョコレートをもらう…ほら吹きのおじいちゃんの昔話を、孫が関西弁でツッコミながら聞いている…そんな楽しい一冊です。第二弾を先に読んでしまったので、こちらも探してみました。このコンビのテンポの良い語りが最高ですね。願いのかなうまがり角…おじいちゃんは何を願っているのかしら?2014/11/11
ひめか*
40
ファンタジーで冒険するような岡田作品とは違った。私の好きな岡田さんの世界観とは違う感じで、そこまで面白いとは思わなかったかな(笑)陽気なおじいちゃんと息子の会話がずっと続いてる感じ。小学校低学年向きだと思う。ただ、心が大人になってしまった私としては「このおじいちゃんよくしゃべるなぁ〜(-_-)これ全部おじいちゃんが勝手に考え出した作り話なんじゃないの?」とか思ってしまった(笑)でもこのおじいちゃんに悪さは全く感じられない。面白くて明るくて愉快で、一緒にいると楽しくなるような良いおじいちゃんだと思う(^^)2014/08/29
Naomi
25
このおじいちゃん、ええなぁ。(しゃべり方、うつっちゃった!)想像力、豊かで、楽しい話を孫に聞かせてくれている。『そこから逃げだす魔法のことば』を先に読んだけど、こっち(『願いのかなうまがり角』)が先に出た本だったんだ~。「願いのかなうまがり角」身近にあるといいなぁ。 2014/08/16
詩 音像(utaotozo)
24
『二分間の冒険』に続き、何か同じ作者の作品を、と思って手に取った。これが全く違うテイスト!小三の男の子の語りで描かれる、おじいちゃんとの会話で構成された短編集。基本的にはどの話もミュンヒハウゼン男爵的なおじいちゃんのホラ昔語り。エスカレートの仕方が実に小気味よく、思わず吹き出してしまう。孫も分かっていながら合いの手の入れ方が絶妙で、決して全否定などしない。語りが関西弁なのだが、落語のような巧みな話術。オチも鮮やか。描かれる景色の海と山は神戸周辺かと、親しみも湧く。思わず音読してしまった。笑わずに読めるか?2020/07/08