出版社内容情報
森でたった一人暮らすハリネズミ。ある春に、物知りのモグラとともだちになりました。目がよく見えなくて土の中に暮らすモグラと、土の上に住んでいるハリネズミでは、見えるものも、好きなものも違います。心配症でおせっかいのハリネズミはつい、モグラの家は暗すぎるんじゃないか、とか、きれいな花を見せてあげたい、とか思ってしまうのですが、モグラにはモグラの世界があることに少しずつ気づいていきます。そして、二人にはもっと大きな違いがありました。命の長さです。いつかやってくるお別れにも、ハリネズミのためにモグラはちゃんと準備をしていたのでした。
二人のやりとりがあたたかなユーモアとともに描かれた短いお話8つ収録。
内容説明
大切なだれかに贈りたい物語。ハリネズミとモグラは、住んでいるところも地面の上と下でまったくちがうし、世界の見え方もちがいます。でも、ふたりでいると、なんでもないことがとびきりのことになるのです。
著者等紹介
仁科幸子[ニシナサチコ]
山梨県に生まれ、東北の雪国で育つ。多摩美術大学卒業。日本デザインセンター永井一正氏のもとでグラフィックデザイナーとして活躍後独立。メキシコ国際ポスタービエンナーレ展、ADC賞、スイスグラフィスポスター展ほか入賞入選多数。元大月市立図書館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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