出版社内容情報
森でたった一人暮らすハリネズミ。ある春に、物知りのモグラとともだちになりました。目がよく見えなくて土の中に暮らすモグラと、土の上に住んでいるハリネズミでは、見えるものも、好きなものも違います。心配症でおせっかいのハリネズミはつい、モグラの家は暗すぎるんじゃないか、とか、きれいな花を見せてあげたい、とか思ってしまうのですが、モグラにはモグラの世界があることに少しずつ気づいていきます。そして、二人にはもっと大きな違いがありました。命の長さです。いつかやってくるお別れにも、ハリネズミのためにモグラはちゃんと準備をしていたのでした。
二人のやりとりがあたたかなユーモアとともに描かれた短いお話8つ収録。
内容説明
大切なだれかに贈りたい物語。ハリネズミとモグラは、住んでいるところも地面の上と下でまったくちがうし、世界の見え方もちがいます。でも、ふたりでいると、なんでもないことがとびきりのことになるのです。
著者等紹介
仁科幸子[ニシナサチコ]
山梨県に生まれ、東北の雪国で育つ。多摩美術大学卒業。日本デザインセンター永井一正氏のもとでグラフィックデザイナーとして活躍後独立。メキシコ国際ポスタービエンナーレ展、ADC賞、スイスグラフィスポスター展ほか入賞入選多数。元大月市立図書館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
21
新着棚で。かわいらしい表紙に惹かれて。8つの短いお話からなる、ハリネズミとモグラの友情物語。目がよく見えなくて土の中に暮らす、物知りのモグラと、土の上に住んでいる、ちょっとせっかちなハリネズミでは、違うところが多い。でも、ふたりは仲良くなり、楽しい日々を過ごす。ある日……。知らなかった世界や考え方を知り、ハリネズミは少し大人になった。思いがけず、切ない展開。でも、温かい気持ちになれるラスト。「おまえたちが生まれた意味はちゃんとあるのです」母さんもぐらの言葉が沁みる。仁科さんの他の作品も読みたくなった。2025/02/11
花林糖
14
小さな森に住むひとりぼっちのハリネズミ。偶然出会ったモグラくんと友達になります。土の中で暮らすモグラくん、土の上で暮らすハリネズミ。お互いの違いを受け入れ楽しく過ごしますが.....。モグラくんからハリネズミへの手紙が◎。ハリネズミもモグラくんもとても可愛らしい。お話も絵も好みでお気に入りの仲間入り。2025/01/21
moco
2
【小1】娘の感想「かなしすぎる」2025/01/20
はる熊猫
2
ビターエンドで感慨深い作品だった。モグラくんの母親の「おまえたちが生まれた意味はちゃんとあるのです」という言葉が心に響いた。2025/01/09
mayuri(Toli)
1
作者さんの、「ハリネズミと小さなお隣さん」のシリーズは好きだったので、仁科さんの似たような新作が出ていると知り借りてきました。一冊完結の別シリーズではあるものの、色々と考えさせられる素敵な本だった。ビターエンドな結末だったけれど、違う存在である友だちを尊重すること、世界の鮮やかさに感動すること、生まれてきた意味。生命。最後は一寸泣いてしまった。仁科さんのお話は優しい眼差しが好きです。オススメの絵本です。2025/04/19
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