出版社内容情報
ベネベントは、本当にある町です。一見ごくふつうの町ですが、ひとつだけ、とてもかわっていることがあります。それは、世界中のどこよりも魔物がたくさん住んでいるということ。魔物は、町のいたるところにひそんでいます。井戸の中、橋の下、劇場のあと……。もしかしたら、おとなりさんや家族のだれかが、魔物かもしれません。ほら、またきょうも魔物がいたずらを始めたみたい。ベネベントの子どもたち! 魔物に目をつけられないように、くれぐれも気をつけて。
町でいちばん危険な魔女、マナロンガ。井戸や川から甘い声で誘いをかけ、近づいてきた人間をガバッと水の中にひきずりこんで地下世界にさらっていくのだといわれ、人びとから恐れられています。ある日プリモが、逃げ出したウナギを追いかけて井戸までいくと、緑の手がぐんとのびてきてつかまりそうになりました。あれは、まさか……マナロンガ!? それ以来、プリモはマナロンガのことが気になって仕方ありません。
むかしから魔女が住むという伝説のある、イタリアの実在の町ベネベントを舞台に、1820年代の人々のくらしをイメージして書かれた昔話風の創作童話。魔女と人間が共生する世界でまきおこる日常のちょっとした事件を、ユーモラスかつミステリアスに描きます。
内容説明
ベネベントでもっともおそろしい魔女、マナロンガ。井戸のなかや、川のなかにひそんでいて、あまい声で人間をさそい、あっというまに水のなかにひきずりこんでしまいます。つれさられた人間がどこにいくのかは、だれも知りません…。マナロンガがつぎにねらっているのは、度胸がじまんのプリモです!小学校中学年から。
著者等紹介
マルシアーノ,ジョン・ベーメルマンス[マルシアーノ,ジョンベーメルマンス] [Marciano,John Bemelmans]
コロンビア大学卒業後、記者やプログラマーなどの仕事についたあと、独学で絵を学び、子どもの本の作家になる
ブラッコール,ソフィー[ブラッコール,ソフィー] [Blackall,Sophie]
絵本作家。『プーさんとであった日』『おーい、こちら灯台』(ともに評論社)で、コールデコット賞を2度受賞
横山和江[ヨコヤマカズエ]
翻訳家。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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