内容説明
「公園に置きざりにされたのは、ぼくが自分で決めたことじゃない。でもこんどは、ぼくが自分で決める番だ―ぼくは、役者になるんだ」まじめでしっかりもののブーラーは、公園にすむ人形たちのリーダー。そんなブーラーが、旅まわりのあやつり人形一座にたのまれて、人形劇の主役をつとめることになりました。劇場に案内されたブーラーはびっくりぎょうてん。ここは、公園とはまるでちがう、おとぎの世界です。おまけに、妖精のようなスター女優とであい、ブーラーはすっかりとりこになってしまいます。とうとう、これまでの生活をすて、公園のなかまたちともわかれ、一座の役者としていきていこうと決心するのでしたが―。小学校中学年から。
著者等紹介
ガードナー,サリー[ガードナー,サリー][Gardner,Sally]
ロンドンに生まれ育つ。難読症のため14歳まで読み書きができなかったが、やがて美術の才能に気づき、アートカレッジで本格的に絵を学ぶ。その後15年にわたって劇場に勤務し、舞台美術や舞台衣裳のデザイナーとして活躍。出産を機に児童書の創作を始め、現在に至るまで多くの絵本や童話を発表しつづけている
村上利佳[ムラカミリカ]
南山大学外国語学部英米科卒業。商事会社に勤務後、結婚を経て翻訳の勉強を始める。児童書の翻訳家をめざすオンラインクラブ“やまねこ翻訳クラブ”に参加し、スタッフとして精力的に活動中。名古屋市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナウシカ
1
『気むずかしやの伯爵夫人』の続編。今回は、まじめでしっかり者のブーラーが、旅芸人の人形の主役を務めることになり、そこで女優のひとりにひとめぼれして、ちょっとおかしくなってしまいます。華やかな世界を知ったブーラーが、昔の仲間を恥ずかしく思う場面など、子どもにも知ってほしい複雑な感情がうまく描かれています。シリーズものは、1巻目が一番面白い事が多いけど、これは2巻もとても良かった。いや、むしろ2巻の方が私の好み。作者本人による写真とイラストを挿絵も見ごたえあり。このシリーズ、続くのかな? 次が読みたい。2015/12/02
kana
0
前作を読んでいた長女が図書館でみつけて大喜び。今回はブーラーが主役。前作は夏の公園が舞台でしたが、今回は季節も変わって・・・。長女も私もあっという間に読み終わりました。他の人形たちも主役にした続編でないかな。2013/07/15
RIE5
0
前作は未読だが独立した物語として読めた。勧善懲悪スタイルで終わらなかったのが爽快だった。2010/01/30
soran
0
ちょっとクラッシックな感じの絵がとても雰囲気がある。それぞれのお人形やねずみさんのキャラクターがくっきり浮き上がる訳で、とっても楽しい。長く読みつがれていきそうなシリーズです。2009/12/05




