内容説明
きみはいま、学校から帰ってきた。いつものように、げんかんのドアの取っ手に手をかける。かぎはかかっていない。きみは、すこし手に力をいれて、取っ手を手前にひく。ドアはいつものように、ゆっくりとひらいてゆく。ドアの向こうは、きみのよくしっている世界だ。きみは元気よく、ただいまあと声をあげ…ようとしてたちすくむ。きみがいままでしらなかったドアの向こうの秘密が、そのとききみの前に明らかになり、きみはぬきさしならない立場においこまれてゆくのだ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiro
3
ずーっと読みたかった本。救いはない。子供のころに読まなくて本当によかった。『年を取る家』『おむかえ』が好きかな~。全編通してあまりにも理不尽で怖すぎる。2013/12/10
火星人碧
1
「ドアは開いていた」で始まる5つのショートストーリー。星新一の「ノックの音が」と同じコンセプトだ。ドアが開いていたのもノックの音がしたのも、何かが起こりそうな、あるいは異界に足を踏み入れそうな予感を抱かせる。ひとつひとつの設定とストーリーが面白い。斬新と言う印象はないが、人が心のどこかに持っている恐怖心に触れてくるような作品群。子供がよんでいちばん怖いのは「窓のない部屋」ではないか。無条件の信頼感が揺らぐ、トラウマになりそうな話。2022/12/07
BJ
0
8802021/08/01
マツモミ
0
昔友達に勧められて読んだ本で かなり印象に残ってる本 自分の子供にも読ませたくて 図書館で借りた すごく面白いのに図書館でしか読めないのは 残念だ2020/11/07
-
- 和書
- 仰げば尊し